呆れた...

国会議員とはこれほどまでにバカなのか...


今日の新聞に、読者からの提言に与党のある衆議院議員がコメントを寄せるという企画があった。

この議員、与党内でもかなりの実力者の筈で、先の事業仕分けでも蓮肪氏と共に活躍したという。


読者からの提言の一つに、経済成長は不要、デフレを悪とする常識こそ翻すべきというのがあった。

この議員はそれを是としているのである。

この意見、一見正論に見えるが、滅茶苦茶である。

経済というものを理論的にわかっていない1読者が提言するのは仕方ない。

だが、国会議員ともあろう者が、何もわかっていないのか?


資本主義というのは成長を続けなければならないシステムなのだ。

そうでないと経済が縮小し、結局そのしわ寄せは人々の生活に跳ね返ってくる。

その中で更にデフレになればもっと縮小し、今のような悲惨な状況に陥る。

資本主義である限り、成長し続けなければならない。

そういう意味で、つくづく恐いシステムではある。

キリがないから。

かと言って、今更江戸時代のようなほぼ完全なリサイクル社会に戻ることは社会の規模から言っても不可能。

(江戸時代のリサイクルについてはね、「パタリロ」で知ったのよ。為になる漫画だなぁ)


上のような意見は即ち資本主義というシステムを捨てるということに等しいのだ。

言ってる本人はそんなこと全く思いもよらずに軽い思いつきを書いたに過ぎないだろうが。

問題は議員の方。

「考えとしては賛成だし目指すべき。ただ、我々は生まれた時からインフレに慣れているので、デフレに慣れることはなかなか難しい(要旨)」だあ?

何ズレまくってんだよ!


バカじゃないのか、はっきり言って。

他の件に関しても、またインタビューでも、具体性のない口当たりがいいだけの曖昧論を言ってるに過ぎない。


こんなバカが与党の実力者で、思いつきのまま事業仕分けをし、今後もしていくのかと思うと、ぞっとする。

今回の仕分けも結局財務省(よって官僚)の思惑通りに進んだと言われるが、これでは官僚主導になって当然だろう。

仕分けにしても、各分野に分けてそれぞれの専門知識をもった者が当たらないと、殆どゲーム感覚でやられるのと変わらないのではないか?


まぁバカは与党議員だけじゃないけどさ。

自民党の大物(?)にもいるよなぁ、特大の凄いのが。

東大出身だと知った時、思わず「国立大(東大)にも裏口があるのか...」と思ったもんな。

まぁ、そこまであからさまでなくとも、○山家という家名だけで勝手に配慮してくれるのかな?

お兄上の方は机の上のお勉学だけはできそうだが。


今の日本の悲劇は政権を担う受け皿が全くないことだろうな...


話を元に戻そう。

資本主義を保った上でどうすればいいか。

上の議員のコメントでもそれが全然俎上に乗っていない。

(バカに求めても仕方ないけど)

資本主義そのものは永続する成長を求め、しかも徹底的に弱肉強食。

19世紀にそれを体験した人類は、そこから脱却する為に、セーフティネット等を整備した福祉型資本主義を20世紀に構築した。

大きな政府というと、すぐ社会主義だの何だのとレッテルを張りたがる人がいるが、絶対にこぼれていってしまう人が多数出るシステムで、その救済システムも必要な筈である。

ところが強者にとっては素のままの、つまりは弱肉強食の資本主義の方が全然都合がいい。

そうした人々によって80年代頃からまたむき出しの資本主義に立ち返る運動が国際的に進められ、今また、ある意味で先祖帰りしているに過ぎない。

今の日本の状況は資本主義だけで社会経済が成り立っていれば当然の帰結なのだ。

それを「規制緩和」という名の下、要求(または歓迎)していたのもまた大多数の国民なのだ。


資本主義であれば成長も必要。

だが人間的なシステムにする為には福祉的施策が不可欠なのだ。


でもその一方で、こちらも行き過ぎると問題。

北欧は社会福祉が発達していて諸外国の人々から良い面ばかりが取り沙汰されるが、実態はかなりかけ離れている。

生活が保障されているものだから、働かずに優雅な暮らしをしている人があまりにも多い。

今思えば彼らの生活はまるで別世界の夢のよう。

つましいながらも、好きなことだけしてそれなりの生活を楽しんでいた。

昼間から酔っ払ってベンチで寝転がってるようなのも多い。

冬それをやったら凍死だから、そういう人を保護する施設もある。

働く気はないが、金に目のない連中が多いから、ストーカー行為の手伝いをするような者も簡単に見つかる。

借りるのが容易い学生ローンは、学生である間は返さなくてよい為、生涯学生の身分を保持する者もいる。

(通っていようがいまいが毎年更新すれば学生の肩書は消えない。学費はタダだし)


財布一つで命を落とすこともある弱肉強食の国とどちらが良いのか?

北欧でかなり異常な体験に苦しめられた私は正直、じわじわ生殺しにされるより財布一つで命を落とす方がまだましなのではないかとさえ思った。


そこまでの体験は例外としても、上記のような人々の為に大半の国民が喜んで高い税金を払う筈がない。

あの手この手で税金逃れをしようとこちらもまた必死なわけだ。

ウソかホントか知らないが、税務署への不確かな密告も多いと聞く。

(陰で他人の足を引っ張るのは大好きなのだ)

公共交通機関のただ乗りも多い。

前払いのバスだけは不可能だが、他では時折回ってくる検札に捕まってみっともなくギャーギャー泣きわめいてるのや、間一髪降りて逃げて行く者も少なくなかった。

会社から支給される車や携帯を私用で使い回し、全て経費として請求するのも当たり前。

(ドライブも行き放題)

出産した女性は3年の有給産休を使いきって後、復帰せずに転職する...etc.etc....

...

ある意味、人間が醜くなる...

まぁ国民性もあるだろうから、北欧全てに当てはまるのかどうかわからないけどね。


...

うーん...

バカな民主党議員の話から何かどんどんずれてしまったな。


だからね、どっちに転んでも、行き過ぎは良くないんです。

中庸が1番です、中庸が。

(と、のたまう極端な性格のサル)

何処に中庸を取るかはまた難しいですが。


今日はちょこっと真面目な私でした。

(職業に見合わないバカは嫌いで腹が立つのだ)


週末はまた音楽についてです。


しかしサルにバカ呼ばわりされる国会議員て...

日本の夜明けは遠い...

(おお!何か文学的な締めだな。となれば次回は文学の香り高く音楽の話を...乞うご期待)