宮城の子供の体力低下・発育の変調 2011年調査 | タイ語、単語帳の素材?

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2015年5月下旬にタイトル変更。
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 前回の記事は郡山についてだったけど、今回は宮城における子供の体力・運動能力と発育に関する河北新報(宮城の地方紙)の記事を二つ紹介したい。


 まず一つ目は、2011.5~10月の調査で、県内の小中高の児童・生徒約13万人を対象を対象とした大規模なものである。顕著な体力低下がみられたようだ。少し引用すると、


震災影響で体力低下 県内の児童・生徒 宮城県教委調査
2012年04月23日
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120423t11016.htm
(リンクはココ


 宮城県教委は県内の公立小中学校と全日制高校の児童、生徒を対象にした2011年度体力・運動能力調査結果をまとめた。調査した204項目のうち10年度の全国平均を下回ったのは197項目(96.6%)。104項目(51.0%)が10年度の県平均に届かなかった。・・・


 調査は昨年5~10月、県内515校の約13万人を対象に実施。06~10年度は全校参加だったが、震災のため仙台、石巻両市などの213校が実施を見送った。(強調は引用者)



記事によれれば、東日本大震災や福島第1原発事故の影響での運動不足が要因とされているようだ。震災で大きな被害をうけた地域の学校は今回調査対象外とされていたようであり、果たしてそう言い切ることは可能なのだろうか。多少の疑問が残るところである。


 二つ目は、かなり規模が小さくなるけど、2011.4月~2012.1月に実施された調査で、宮城県内の津波被災地の小学校生100人を対象としたものである。少し引用すると、


被災地の児童、発育に変調 日本成長学会が宮城で調査
2012年04月17日
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120417t13009.htm
(リンクはココ ) 


 宮城県内の津波被災地で、発育に変調をきたす児童が目立っていることが、日本成長学会(東京)の調査で分かった。体重が十分増加していなかったり、急激に増加したりする児童が多いという。・・・


・・・低学年では発育期にもかかわらず、少なくとも20%以上の児童に体重の減少、停滞がみられた。2年生女子の体重は1年間で平均3キロ増加するとされるが、昨年8月からことし1月までの間に1.2キロ減少した女子児童もいた。


 中・高学年では、逆に震災後に肥満傾向が表れた児童が10~15%に上った。5年生男子の年間の体重増加は平均4.2キロとされているが、ある男子児童は10カ月で、体重が8キロ以上増えた。・・・(強調は引用者)



こちらは津波被災地なので小学生の発育に変調があっても特段おかしいと思われないものの、今後も注意深く経過をみること必要だと考えられる。


 さて、福島・宮城周辺の子供たちに対し、今年の6月までには似たような健康診断が、秋までには似たような体力・運動能力の調査がそれぞれ行われると予想されるが、結果はどのようなものであろうか。