おはようございます。
神聖寺の隆健です。お寒うございますが、
さて、先日、葬儀の出仕は失礼させて頂いた
知人の家の49日法要がありました。
その朝、伺ってみますと。
遺骨の前でご遺族が困っていました。
未亡人だったお母さんを急性心不全で亡くされた
のですが、荷物を整理していたら遺書らしきものが
出て来たそうです。
それによると、故人は数年前に先だった夫と一緒の
墓に入るのは嫌だ、
すこしばかり貯金があるから、それで新しい墓地を
購入し、納骨してほしい、と書いてあったという事です。
でも遺族としては、お父さんお母さんの墓が分かれて
いるのはどうも落ち着かないし、子供の感覚としては別々
は嫌だ、というのです。しかし故人の遺志は大切ですし。
近頃は、そういう女性が少なくないようです。嫁ぎ先の
墓でなく実家の墓に入りたい、とか、長い間、心が通って
いなかった夫と一緒の墓は嫌だ、という。
個人の感情ですから、周囲からは何とも言えません。
ともかく、その日は納骨はせずに49日の法要だけさせて
頂き、戻って来ました。