パパニティ・クラス!(169) 結論はまだ言わない。 | 【バースプランは産後まで。】   



今年の夏からある雑誌で連載をさせていただくことが決まっていて、さらに、秋には新刊出版予定です。
どちらも、私が一番好きな分野で、一番形にしておきたいと思っていたことなので、とっても嬉しくて、ヒマさえあればそれら原稿を書いています。

ですが、困ったことが起きています。

一番書きたいことを、2つの媒体でまったく違う角度から書いているので、私の持つ経験を振り絞っている状態。
よく言えば、「魂を削っている」、本音は「身ぐるみはがされている」感じ。

何を言いたいか?
ブログに書くネタが尽きているんですよ(笑)

いやいや、今日も振り絞って書きますよ。


よく、夫が妻に対して「・・・で、何が言いたいの?」っていうイメージがあるじゃないですか。
世の中的には、女性の話にはまとまりがなくて、男性は結論を先に求める、と言うのが典型的なケースなようで、そういう夫婦の場合、「何が言いたいの?」になってしまう、っていう。

わがやではあまりこういうことが起きないんですが、子育て雑誌にはよく登場するシーンですよね。

私の実体験としてはむしろ、会社員時代に私自身がこれを言われていました。
私はどちらかと言うと、まとまりない話し方をする方なので、上司(しかも女性)から毎日のように、
「余計な話はいいから結論だけいいなさい」
と言われ、
努力して結論を先に言うと、
「何の情報もなしに結論だけ言われても判断できないんだけど」
と言われ、
判断材料とともに結論を言うと、
「あんたみたいな素人が用意する判断材料なんてたかが知れてるんだから、無駄な時間を取らせないで」
と言われ、
無駄な時間を取らせないように最小限の報告にとどめると、
「朝昼晩、一日三回の報告を義務付けます」
とか言われ、
そして、一日三回の報告をする中で、一日三回「余計な話はいいから結論だけいいなさい」のサイクルを回り始めるという働き方をしていました。


社会人としてはダメな部類にあったことは間違いないです。
が、あのとき内心いつも思っていました、
(そんなに結論が大事ですか?)
と。

結論から言うと、社会人としては結論がすぐに出てこないとダメなんでしょうね


ただ、結論を最後に回して、あれやこれや情報を盛り込んで話をふくらませていくのは、ひとつの技術ではないかと思うわけです。
(自分がそのタイプなので、なおさら自分が可愛いです)

今の仕事を始めてから、その思いが強まった気がします。
というのは、起業してから4年間、結論を先に出すことを迫られるような場面がほとんどなくてですね。

特に、子どもがいるような場所で、結論先出しって、普通ないじゃないですか。

桃太郎は鬼退治して金銀財宝をゲットしました、以上終わり。
え?どうやって?
それは、犬と猿と雉がほとんどやってくれたからじゃん。
え?何で動物と友だちなのかって?
それは、きびだんご食わせたら言うこと聞いたんじゃん。
きびだんご?
なんか、おばあちゃんに作らせたんじゃないか。
お母さん?
そんなのいないよ、おばあちゃん子だもん。いいんだよ、おばあちゃんとおじいちゃんしかいなくても桃太郎は育ったんだから。
意味わかんねえとか言うなよ、要は悪いやつは退治されるってことが言いたいだけなんだから。
――では、話しにならない。


先日娘とプリキュアについて話していたんですね、
映画版のDVDを借りてきて、舞台が横浜だったんです。
ランドマークタワーのてっぺんから「闇」がまき散らされて横浜全域(赤レンガもパシフィコも)が闇に包まれていくみたいなストーリーです。

娘が
「パパ、よこはまやばいよ!パパはよこはま行っちゃダメだよ!」
と言うわけです。
私が横浜でも仕事しているのを娘が知っているからです。

で、私は
「横浜やばいね。闇いっぱいだね。行ったら死んじゃうかな?」
と聞きます。

娘「しんじゃうね。いったらダメだね」

私「でも、プリキュアが助けに来てくれるよね」

娘「こないね」

私「なんで?」

娘「パパはおじさんだから」

私「おじさんは助けてもらえないの?」

娘「だいたいね」

私「だいたい?助けてもらえる人もいる?」

娘「いるね」

私「どういう人?」

娘「・・・やさしいおじさん」

私「パパやさしいでしょ?」

娘「それはさ、ときどきおみやげかってきてくれるときはやさしいときもあるけどさ、いつもかってくれるわけじゃないから、そういうときはやさしくない」

私「でもさ、横浜に行くときはミトにお土産買ってきてるじゃん?」

娘「・・・」

私「この前のおまんじゅうも、チョコもそうだよ?」

娘「パパやさしいね」

私「やさしいでしょ?」

娘「プリチュアがたすけてくれるね」

私「やっぱりプリキュア来るんだ?」

娘「くるね」

私「パパが最初に言ったとおりじゃん」

娘「ちがうよ、ミトとパパがおはなししたから、プリチュアがくるってわかったんだよ」

――どうやら娘は、最初に私が提案したことが元から正しかったわけではなく、私と娘が激論をかわしたことによって、二人の総意としてプリキュアが助けに来てくれるんじゃないかという結論に至ったんだと。
これは二人の意見の融合としての「新しい考え」なんだと、
こう言いたい(んだとしたら、かなりのヨーロピアンだね)わけです。

この会話の中で「結論は?」というやり取りがあってはならないですよね。
だって、そもそも娘は結論ありきの話をしてないですから。
流れで結論が生まれたらそれで良しとしようや、という世界に娘がいますからね。


長々と書いてきましたが、
昨日、埼玉県和光市の子育て支援センターで行われた「子育てスタートカレッジ VOL.1」を通して、感じたことがあるんです。

夫婦の会話の中で、「・・・で、結論は?」という流れが、そもそもナンセンスなのかなと。

・・・続きは、次回!




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