パパニティ・クラス!(146) やはりトトロはいなかった。 | 【バースプランは産後まで。】   

よく「できることで仕事を選ぶな、やりたいことを仕事にしろ」みたいなことが言われますが、
これって、本当に一部の、やりたいことを仕事にできた人だから結果論として言えるのであって、実際やりたいという気持ちで突っ走って、どれだけ成功するんだ?と、
私はあんまり信用していません。

私は結果的に「仕事とやりたいことが一致した」からこそ、思います。
最初からやりたいことを仕事にしようとしてたら、こうはなってなかっただろうなと。


私は勤め人時代に何度か転職していて、ステップアップの転職もあれば、会社の水に合わなくて転職ということもありました。
当然ですが、転職のたびに思うんです、「次は一花咲かせよう」って。
それがネックなんですよね。

性格的に、すぐに結果を出したい人なので、種まきをして水をやってじっくり待つべし、ということができませんでした。
営業成績は1年目が勝負って思ってやっていました。
自分のもとにはトトロみたいなのがやってきて、例の、夜中の儀式みたいな、ん~~~ポン!みたいなことが起こって、一夜にして成功する、ということが起こり得る、と本気で思ってたんですよね。

そのためには、好きな分野で働くことが肝心、と思ってて、転職のたびに、トトロが来たらその日からこの会社のヒーローになれると思って、そして待てども待てどもトトロが現れずに、2年くらいで見切りをつけて次を探す、ということの繰り返しでした。
だんだん、好きなことが好きじゃなくなってきちゃうんです。

今になって思うのは、
一言で言えば「努力が足りない」ということなんでしょうけど、
私のイメージとしては、油絵を一晩で完成させようとしていた、という感じだと思います。

油絵って、基本、一晩では描けないんです。
油彩絵具は乾くのに一晩かかるんですが、油絵のいいところって、何度も色を重ねて厚みがでてきたところにその人の個性が出てくるので、何日も何日も同じところを塗り重ねていく作業が必要です。
ピカソみたいな特別な人は、一晩で何枚も作品を完成させたりしますけど、それは何年も何年も追及した結果として行き着いた手法であって、最初からそれでスタートしたわけじゃないです。

仕事って、きっと塗り重ねないといけないんでしょうね。

いまの私の仕事は、ようやく何重か塗り重なってみて、気付いたら、けっこう好きな作風になってた、みたいな感じで、今になってみて、やり続けてきたことがだんだん形になってきたのだと思います。
だって、当初、子育てというジャンルにまったく興味なかったんです。
妻が産後サポートを仕事にしたいと言ったときも、ぶっちゃけ「がんばれよ、コトミさん!」って思ってました。
この仕事が3年続くイメージがまったく持てなかったです。
好きなことでもなんでもなかったから。


今日、内閣府の「さんきゅうパパプロジェクト」というシンポジウムに登壇させていただいて、
これは男性の産休(妻の出産直後に休暇を取ること)取得推進を目指す少子化対策の一大事業なんですが、やはり要は、仕事と家庭とのバランスをどうするか、ということになってくるんですね。
それで、様々な事例が紹介されたりする中で、過去の社会人としての人生をずっと辿っていたんです。

壇上で、自分の会社の紹介なんかをさせてもらったけど、4年前までは、会社勤務がいやでいやで仕方なくてノイローゼになりかけてたよなと。
あの頃は、どんなに頑張っても、子どもに仕事が好きと言えなかっただろうなと。
実は、そのころ妻からは何度か聞かれたことがあるんです、「仕事好き?」って。
私は平然と「好きだよ」と言っていました。
でも、本心でそう言ったことはなかったです。妻に知られるのが怖かったんですよね。
それを、もし、子どもが物心ついて、いつか「パパ、おしごと好き?」って聞かれたら、そのときは嘘つけないだろうなって思うと、ますます仕事がプレッシャーになって、一時期、勤めている会社が火事になる夢ばっかり見ていました。

壇上で、そのときのことを思い出していました。


今日のシンポジウムで同じく登壇されたファザーリング・ジャパンの安藤哲也さんが、私の顔を見るなり、「がんばってんじゃん」と言ってくださいました。
起業して3年半、改めて、安藤さんには到底追いつけないなあ・・・と思いました。
一言で人を幸せな気分にさせるって、簡単なことじゃないですもんね。
そして、このときに私は確信しました、
間違いなく自分の仕事が好きになってる、って。

いま、ものすごく仕事が楽しいです。
4年前のいじけてた自分に教えてやりたいです、
一番なりたかった自分、子どもに対して「パパは仕事が好きなんだ」と言える自分に、なってるよと。







アマゾンブックランキング「妊娠・出産(一般)」1位獲得!
このブログから生まれた、「お産とオッサン。」待望のコミック化!
『産後が始まった!』
累計1万部突破! 3刷決定!!
Amazonでも購入できます!☛☛☛コチラ!!







「厚生労働白書 H25版」にも掲載!
アイナロハの出張「父親学級」リクエスト受付中!


◎産婦人科・助産院での「妊娠中夫婦向け父親学級」
◎中学生・高校生への「未成年の父親学級」
◎その他、講演、講座、授業などご相談ください!

父親になるために必要なのは、女性のからだや心の痛み、
そして、女性が言葉にしないで我慢している憂鬱や焦りや孤独感を理解すること!

アイナロハの「父親学級」では、
沐浴の練習やオムツ替えなどのレクチャーはしません。
どれだけ「奥様」の気持ちに寄り添って、夫婦で育児をスタートさせられるかを
真剣に考えることに重点を置いているからです。

受講者のクラス後の感想は「楽しかった~」や「勉強になった~」ではなく、
「早く父親になりたい!」「妻にありがとうを伝えたい!」という
希望や感謝にあふれたものばかり。

「夫婦で育児をスタートさせる!」ための父親学級、出張講座します!





「産後サポート ままのわ」
ご利用お問い合わせ、お待ちしております!


妊娠~産後6カ月までのご家庭で、家事や赤ちゃんのお世話・上の子の送り迎えなどを代行させていただきます!
サービス詳細は、「ままのわ」HPをご覧ください!☛☛☛ HPはコチラ!




「ピンチヒッター ままのわ」
2015年1月20日スタート!


ご家族の方の風邪、ケガ、気分の落ち込みなどで家事育児に支障が出そうな場合に、「ままのわ」スタッフがピンチヒッターをさせていただきます!
お子さんの月例・年齢は問いません。
サービス詳細は、「ままのわ」HPをご覧ください!☛☛☛ HPはコチラ!




『産後が始まった!』原作!
すべてはここから始まった!

書籍『お産とオッサン。-SANGO ON FIRE!-』
発売中!

男にだって、
産後の壁がある。


イクメンのつもりだった。
子煩悩な父親のつもりだった。
でも、産後の妻と息子は別人だった・・・。
産後の家事サポート事業を展開する31歳2児の父が、
自らの妻の産後をレポートした産褥期観察日誌。
すべての男女に勧めたい、“メンズ”産後バイブル!

詳細・お問い合わせは、アイナロハHPへ!☛☛☛コチラ!!



$【男ができる産後の準備】   


『夫婦産後手帳』販売中!


産後の準備に必須! 夫婦でシェアリングできる手帳が完成!

母子手帳でも父子手帳でもない。
夫婦で産後を振り返るためのマストアイテム!
助産師・バースセラピストのやまがたてるえさんによる「産後のアドバイス」を
産後8週間分掲載!
夫婦間コミュニケーションの結集した世界に1つだけの「わがやの産後」手帳。








「ヨメーター」
無料ダウンロード!

☛☛ アイナロハHPから!