パパニティ・クラス!(108) 本業発揮。 | 【バースプランは産後まで。】   

父親学級について考える「パパニティ・クラス!」


年齢の話で、よく「え、全然見えな~い!」って言われるんですけど、それってどっちですか?
私は、「この歳にしては見た目が若すぎる」というふうにしか思えないのですが、久しぶりに会う友人などから言わせると、「ようやく年齢が顔に追いついてきた」というニュアンスだそうです。

ところで、34歳になりました。
誕生日の日も、ありがたいことにワークショップのお仕事をいただいておりまして、人生初のバースデー・ワークショップをすることができました。

それで、初だったのは誕生日の開催だったことだけでなく、
実は公的なお仕事で「子ども向け」というのを初めてやったんです。

いつも夫婦向け、または男性限定か女性限定か、いずれにしても妊娠期以降の男女のみを相手にしてきて、
お子さんに関しては「託児をつけるか」「お子さん同伴でいいか」「何歳まで同伴でいいか」というときにしか話題に上らないのですが、
今回は完全に、お子さんに楽しんでいただくという前提での「親子でお絵かき」講座を務めさせていただきました。

実は、大学卒業後、2年間、専門学校で油絵を学んだので、多少絵の心得はありまして、
その間親に勘当されていたので、相当な貧乏暮らしを経験していまして、
あまりに貧乏すぎて、毎日食パンと缶コーヒーだけで過ごしていまして、
あまりに貧乏すぎて、真夏も真冬もエアコンをつけずに過ごしていまして、
あまりに貧乏すぎて、月に1度だけ吉野家で牛丼を食べることを生きがいにしていまして、
それで栄養不足で風邪をこじらせたときに、近所に住んでいた当時交際中の彼女だった現在の妻が、手作りのオムライスを、ラップもせずに裸のまま、4車線の国道を突っ切って(信号待ちとか超恥ずかしかっただろう)私の住むアパートに持ってきてくれたことによって一命を取り留めたほどの男です、私は。
ですから、お絵かき講座なんていったら、万尾獅子って感じです。

やっと、アート関連のお仕事が来ましたかと。
ようやくそこに気付きましたかと。
いや、実情は、主催者さんから「子ども向けの講座で呼びたいから、渡辺さん、なんか面白いことやって」って無茶ぶりされただけなんですけどね。

ですが、とても盛り上がったし、なにより、お子さん方が楽しそうに絵を描いてくれて嬉しかったですね。
いつも父親学級では、託児されて大泣きしているお子さんとか、同伴で黙らされているお子さんばかりで、私自身は「パパとママを奪う人」みたいな感じなんですけど、今回はみんな楽しそうだった。

それで、あまりに盛り上がったので、最後時間が足りなくなってしまって、どうしても伝えたかったことを言いそびれてしまったので、この場を借りて、紹介したいと思います。


今回、お絵かき講座に先立って、子どものお絵描きの飾り方という話をしたんですね。
そのときに、わがやに飾っている息子のお絵かきを一堂に並べて、皆さんに見ていただきました。
これらはほとんど、過去に更新していたブログテーマ「オヤコラボ!」で紹介している作品ばかりなのですが、1点だけ、お絵かきじゃないものをフレームに入れて並べていたので、おそらく見た方は不思議に思ったんじゃないかと思うんです。

それが、コレです。




これは、もう2年くらい前からずっと、こうして飾っているもので、箇条書きで8個の文が書いてあるだけです。

書いたのは、息子が2歳だったときの、保育園の担任の先生です。


2人目が生まれたばかりのとき、息子はかなり荒れました。
その上、もともと保育園があまり好きではなかったので、毎朝登園するのが、それこそ闘いのようになっていて、オヤジVS息子、絶対に負けられない戦いが・・・ここに・・・イインデス!
もう泣こうが暴れようが、預けるしか・・・イインデス!

大変だったのは、先生ですよね。
大泣きの2歳児を置いていかれて、相当手を焼いたことと思います。

そんなときに、先生が、ギャン泣きの息子に
「リョウトくん、今どうしたい?」
と聞いてくれたそうで、そうしたら息子がドワァ―――――っと「どうしたい」を話し始めた。
先生は慌ててそれを書きとめた。
それを、帰りに先生が息子に持たせ、息子が私たち親に渡した。

私はこれを見たときに、息子が1人の人間であったことに、初めて気付きました。
コミック『産後が始まった!』の冒頭にあるのが、夫婦関係を見直す出発点だとしたら、
この体験は、親子関係の出発点だったんだなぁと思います。
とても衝撃を受けました。


子どもの絵を部屋に飾るのは、きれいな作品である必要はないと思うんです。
だって、保育園くらいの子どもたちは、きれいに描きたいとか思ってお絵かきしているわけじゃなくて、お絵かきしたくて描いてるわけですからね。
そこに優劣はまったくないわけですけど、
ただ、ときどき、ものすごいパワーを持つ絵というのがあって、それは、親として感じ取らないといけないんだと思っています。

そういう意味では、この「どうしたい」は、息子の字ではないものの、とても強い思いのある紙であって、折に触れて心に留めるべきメッセージなんだと思うんです。

もし、今回のような講座が再びどこかで開催していただけそうでしたら、そのときはちゃんと紹介したいと思います。
兄になった2歳児の葛藤を。


■もっとだっこしてほしい

■もっとママとじてんしゃにのりたい

■もっとママとこうえんであそびたい

■もっとママとばいばいしたい たっちしたい

■もっとたまごやき(あまいの)がたべたい

■みんなとおふろにはいりたい パパにあらってもらいたい

■ママにほんをよんでほしい でんしゃのほん

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父親学級や講演のご依頼、本当にありがとうございます。
遠方のお仕事もいただけるようになってきましたので、関東以外で決まっているところをお知らせします。
なかなか行けないところも多いので、お声掛け検討中の方は、ご参考にしてくださいね!


11月上旬:岐阜県岐阜市
11月中旬:静岡県静岡市 ※学生向け講義のため、一般受講は数に限りがあります。
11月中旬:島根県松江市
11月下旬:愛知県名古屋市 ☛詳細は、レキップ・フェミニンさんのブログへ!
12月上旬:岩手県北上市
12月中旬:北海道札幌市 ※学生向け講義のため、一般受講は不可。 
12月下旬:佐賀県伊万里市
2015年3月上旬:福島県会津若松市


★受講受付スタートしているところは、こちら!★

10/26(日)
千葉県松戸市・E-こどもの森ほっとるーむ東松戸さん主催
「男子限定」父親学級
詳細ページ、コチラ!


11/2(日)
神奈川県横須賀市・よこすか子育てまつり
講演「子育ては夫婦二人で!」
詳細ページ、コチラ!


11/3(月・祝)
千葉県流山市・Nakoccoさん主催
父親学級「第4回・男ができる産後の準備」
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11/9(日)
岐阜県岐阜市・岐阜県助産師会
父親学級
※この日午前中にも、助産師さん向け講演を行っています
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11/23(日)
埼玉県所沢市・日本子育て学会 第6回大会
講演「産前・産後の支援をする中でみえてきたこと」
詳細ページ、コチラ!


11/30(日)
愛知県名古屋市・レキップフェミニンさん主催
「産前産後夫婦のための父親学級」
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12/14(日)
東京都日野市・かなざわ助産院さん主催
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