夫婦間.com(76) BUNTAN-TAN-TAN。 | 【バースプランは産後まで。】   

夫婦のコミュニケーションについて考える「夫婦間ドットコム」


ときどき、メディア関連の方から、
「これこれの特集を企画しているのですが、アドバイス(または取材協力)をお願いできませんか?」
というような連絡をいただくことがあります。

うちのような小さな会社にでもできることでしたら、なんなりと協力させていただきますので、お声掛けくださいませ。

というわけで、以前、あるテレビ番組の特集計画中ということで、ご連絡をいただいた件、
・・・おそらく企画としての成立は難しかっただろうと思われますので、ここでシェアさせていただいても差支えないだろうと思いまして、今日のネタにさせていただきます。


概要としては、
視聴者の女性数百人にアンケートを実施し、
「夫に望むことは何か?」
について、1位になった回答が
「もっと家事・育児をしてほしい」
だったそうなんです。

☟☟

それを受けて、番組で
「夫がどれだけ家事・育児をすれば、妻は満足か?」
という趣旨の特集を考え、その構成を練っている中で、

☟☟

「夫婦間で家事と育児の分担ができていれば、妻の満足度が高まるのでは?」
という推理が出てきて、
「家事・育児の分担を見直そう!」
というコーナーを設けてはどうか、ということになり、

☟☟

理想の分担比率ってどんなもんか・・・渡辺に聴いてみようよ。

――ということで、お声掛けをいただいたというわけで。


で、実は今のくだり、若干の脚色をしています。
というのも、どこのメディアか特定されないように・・・という意味ではなく、
同様の相談を過去に複数件受けていまして、どれも、特集として実現していないので、きっと関心はあるものの、実現が難しい企画なんだろうな~と思って、
いただいた案件をいっしょくたにして1つの事例として紹介しました。


先日の「感謝されたい夫っているの?」(そのときのブログは、☛☛コチラ!)にも通じるような気がしているんですが、
「もっと家事・育児をしてほしい」が1位
って、本当にそうなのかな・・・と。

確かに、そりゃそうなんですよ。
家事・育児をしてほしいのは間違いないと思うんですが、
それを額面通りに受け止めて、家事分担がどうという話に持っていこうとすると、
結局は、

「夫は感謝されたいと思っている」☜「夫婦で感謝し合おう」

みたいな、よく分からないことになってしまうんじゃないかと。

この
「もっと家事・育児をしてほしい」が1位
という結果で大事なのは、いかに家事・育児を夫マターにするかではなく、
その奥底にあるものを探ること、
これこそ、アンケートを実施したことの価値だと思うわけです。

※余談ですが、以前、NPO夢職人・代表の岩切さんのお話で、
「アンケートの結果を有効に生かせないなら、アンケートをするな。ちょっと書かせるくらい簡単なことだろうと思って、回答してくれた人の気持ちを無駄にするな。」
ということを聞いて以来、明確な利用目的のない「とりあえずアンケート」をすることを辞めました。


話は戻って、
つまり、せっかく「もっと家事・育児をしてほしい」が1位だと分かったのであれば、女性の「なにかを代弁している」ものが家事・育児であって、その「なにか」をえぐり出さないと、アンケートは単なるうわべの情報収集で終わっちゃうんじゃないのかな、という話です。


父親学級の最初期のころ、家事分担をやっていたんですよ。
クラス内で、夫婦で家事分担を考えてもらって、そこで決まったものについては必ず実践すること、という約束をしてもらう。
そのときはそれで満足してくれます。
で、後日、受講者の感想を聞くと、概ね芳しくない。

失敗の要因は大きく分けて2点。

①家事分担は続かない。
だいたいが、3日と続かずに、いつの間にかやらなくなった、というパターンで、
いろいろ情報を収集するところによると、
家事分担をするような講座はどこにでもありますが、いくら時間をかけて家事分担を決めたとしても、続けるところまでの拘束力はないので、
続ける人は続けるし、続かない人は続かない、
これに尽きるようです。
万能じゃないんですよね、分担を決めることは。

②家事って、そんなんじゃない。
こっちはもっと多くて、分かりやすく例えると、
夫が今後は洗濯をやる、という分担になったとして、
実際の現場でやっているのは
洗濯機のボタンをピってするところだけ。
――というパターン。

「ちょっと!干したりたたんだりはどうするのよ!」
って言ったら、
「仕事に間に合うわけないだろ!そのくらいやってくれよ!」
って、逆ギレされるパターン。

「じゃ、夜に洗濯すればいいじゃない!」
って言ったら、
「疲れて帰ってきて洗濯なんかできるかよ!いつもお前がやってるんだから、やればいいだろ!」
って、本末転倒虫なパターン。

――家事分担したがゆえの・・・余計なストレス・・・こんなことなら今までどおり、なんのしがらみもなく、アタシが自主的にやっていればケンカにもならなかったのに・・・渡辺さん、どうしてくれるんですか?

本当に・・・すみません・・・何の考えもなく家事分担なんぞしてしまいまして、
良かれと思ってやったことなんですが・・・
私は家事分担なんてできるようなタマではなかったでございます・・・
と、ひとしきり反省し、家事分担の強制を辞めました。
(今日は辞めたことの報告会か?)


そういうわけでして、
では、「もっと家事・育児をしてほしい」お母さんたちが、本当にしてほしいことって何かな?
ということを考えてみたいわけです。

もちろん、私は男ですし、
諸企業が行っているような大々的なデータも持っていませんから、
あくまで推測の範囲です。

お母さん方が言いたくても言えない、
または、
言葉にすることもないまま過ごしていることって何か、
私が一番知りたいんです。


次回につづ・・・あ。
今ふと思ったんですけど、「もっと家事・育児をしてほしい」が1位にならざるをえないアンケートって、あるかも・・・って・・・そう、選択式アンケート!


【問い】次のうち、もっとも当てはまるものに○をつけてください。

①夫に、もっと家事・育児をしてほしい。

②夫に、女装をしてほしい。

③夫に、突然ハーレー・ダビッドソンを買ってきてほしい。

④夫に、半沢直樹の影響で上司にたて突いてアッサリ左遷されてきてほしい。

⑤夫に、パチプロを目指してほしい。

⑥夫に、探偵を目指してほしい。

⑦夫に、就職してほしい。


――これなら、圧倒的に「もっと家事・育児をしてほしい」が優勢かも・・・?

とりあえず、家事分担論議、次回に続きます。
※いま現在、次回に続くブログを多数抱えております(自分のための念押し)。




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11月上旬:岐阜県岐阜市
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