昨年やっていた、EC療法。
昨年の年末、3クールで終了してしまいましたが、その頃のことを書きます。
3週1投で、『エピルビシン』と『シクロフォスファミド(エンドキサン)』の組み合わせですね。
FECと同じ仲間かなと。
心臓に負担がかかるとのことで、心機能の検査(エコー)をしました。
特に問題は無かったです。
化学療法前検査の結果、肝機能がよろしくないので薬剤は減薬しましょうということになり、減薬したのは、俗名「赤い悪魔」と言われている、エピルビシンのほうです。
ただ、そんなに、おどろおどろしいほど赤くはなく、ちょっと濃いめのイチゴジュースみたいな…
減薬していたからかな。
3クール目は少しだけ増量しましょうと言われて、エピルビシンは増やして投与しています。
それが良かったのか、悪かったのかは、私には分かりません。
主な副作用は脱毛と、吐き気止めによる強烈な便秘でした。
私は便通が結構良いほうで、数日出ないと、かなり辛いのです。
マグミット(緩下剤)を使うことで、なんとか乗り越えましたが、野菜ジュース(スムージー)のほうが効果がありましたね。
あくまでも私の場合は、です。
作って飲むのは一日コップ一杯程度にしていました。
やっぱり寒くて、体冷えるし、暖かいスムージーは一度作りましたが、ちょっとイマイチで…私の作り方が良くなかったのかもしれないのだけれど。
そのほかは
投与日から数日(5日から1週間)はちょっと怠かったり、疲れやすかったりしていましたが、それを過ぎれば、まあまあ元気に過ごせました。
最初の投与後、微熱(37度くらい)が出ましたが、高熱は一度もありませんでした。
口内炎、味覚障害、爪異常などの副作用は、私の場合はありませんでした。
吐き気も無く、嘔吐そのものも無かったです。
ただ、ちょっと手のひらや腕の内側に染みが少し、手の甲などもちょっとくすんでました。
皮膚がボロボロになるとか、そういうのは無かったです。
髪は、最終的に前髪と襟足にほんの少しふわふわした毛が残っただけで、ほぼ抜けましたが、まゆ毛とまつ毛はこの頃はまだ抜けませんでした。
以前も書きましたが、最初の投与から2週間後の血液検査で、白血球が急激に低下し、白血球の数値を上げるための注射を打ちました。
私が受けている血液検査では、白血球は通常4桁表記なのですが、その数値が3桁まで落ちていて、そのときは、すっごくビックリしました。
見た事ない数字だったから。
一度注射を打って、その後はなんとか維持できているのですが、好中球の比率が低くて、抗がん剤が出来ない時もありました。
当時は、貧血も酷くて、歩くのも辛くて、大変な時期だったけど、さらにこの白血球の急激な低下に、自分の血液の限界を見た気がして、やっぱりショックでした。
抗がん剤をやるにあたって、何よりも気がかりだったのは、『薬剤耐性』のことだったけど、そんなところまで行きつく前に、私の血液…
ぜんぜんダメじゃん!
肝臓も肥大していて、今にも爆発しそう。(個人の感想です)
食欲はそこそこありましたが、以前よりは食べられる量も減っていました。
(もともとかなりの、大食いだけど…、あの頃にはもう二度ともどれないなー)
そして、歩けない日々。
そのこと自体もかなりショックでした。
歩くの好きなので。
もう、このまま終わるのかと思った。
その後、
年明けに、EC4クールめを実行するべく、血液検査するも、そのときは赤血球不足で投与不可。
鉄剤を処方してもらいつつ様子を見たけど、1週間後も回復せずで、マーカー上昇。薬剤変更へ。
さらに、輸血指示。
輸血した後、いきなり動けるようになったので、本当にびっくりしました。
そのときのヘモグロビンは「7」をちょっと下回るくらい。
輸血後は、まるで生き返った気分で、抗がん剤が効いた時より嬉しかったです。
今は概ね、「10」前後です。日によって違いますが。
基準値よりは低いけど、9~10くらいあれば、私の場合はそんなに辛く無いので。
献血で「血」を下さった方、(ここに書いてもしょうがないかもしれないけど)心から感謝してます。
ところで、
ECの4クール目ができるかどうか、というときに『帯状疱疹』も発症したのです。
2年くらい前に一度なったことがあるので、勘も働いて、早めに皮膚科クリニックを受診。
血液検査の結果も持参。
抗ウィルス薬は腎臓に影響するらしく、腎機能に問題が無いかどうか訊かれました。
抗ウィルス薬、「ファムビル」(1週間服用分)
末梢神経回復のためのビタミンB12 「メチコバール」
塗り薬「コンベック軟膏」
を処方してもらいました。
その後ファムビルが効いて、1週間で疱瘡も枯れてきて、回復へ向かいました。
皮膚科クリニックの女医先生は、ファムビルが効いて、かさぶたになってからも、1週間に一回は患部を診てくれて、私が抗がん剤治療中だからなのか、「皮膚の回復にはちょっと時間かかるかも…」と心配してくれました。
優しい先生なので、こちらが申し訳なくなってしまった。
だって、私、治らないがん患者だし、ちょっと背中の皮膚にかさぶたの一つや二つ、残ってたって、ぜんぜん気にしないのに…。
結局、メチコバールはひと月分処方してくれました。
なんだか、長々と書いた割には、たいして中身が無く、時間的にもかなり前のオハナシで、スミマセン。
『アバタキ』のことはまた後日、書けるときに書かせていただきますね。
それと、一応念のためなのですが…
ECも、今やってるアバタキも薬剤の量を調整していますが、これは、投与前に行われる検査結果を踏まえて、医師の先生が決めていることで、患者である私のほうからお願いしたものではありません。
具体的な減薬の内容については、規定に従って行われていると、自分は理解しています。
ということで
以上です。