成績を上げられる先生になるには?理想の授業とは?こんな授業は最悪 | 個人塾を自宅で開業、キャンセル待ちにした方法 ~家庭教師から独立・起業~

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現在3年連続キャンセル待ちの塾を運営。独立後11年・業界歴21年。家庭教師から独立・起業。毎月の集客費0円。何もせず問い合わせはほぼ毎週。自立型少人数個別。1教室1人塾。完全週休2日。年3回の長期休暇。労働時間はアルバイト並。収入は自己裁量。出勤時間は10秒。

 

 

 

「成績を上げられる先生」とはどんな先生だろう?


勉強が苦手な生徒からすると、優しく答えを教えてくれる先生が、いい先生となるのかもしれない。


でもいい先生では、成績が上がらない(いい人はモテない理論と同じ)。

 

私は成績を上げられる先生は、「教えすぎない」先生だと思っている。
 

 

 

先生主体の指導ではなく、生徒主体の授業

「AはBで、BはCだから、AはCなんだよ。」という先生主体の指導と、

 
Aはこうすると・・・「そうBだね」、ではBをこう考えてみると・・・「そう!Cになるね」、ということは・・・「AはCだ!」という生徒主体の授業。
 

当然後者がいい。

 

個別指導で学習効果を高めるには、答えや解き方を「教える」のではなく、「引き出す」ことがポイント。

 
答えを導くために、生徒にどんどんヒントを出しながら、だんだんと答えの方向性を示していく。
 
「コーチング指導」や「教えない指導」ともよばれる。
 
 

一方通行の答えを教えるだけの授業は最悪

「AはCになるんだけど、どうしたらなるか考えてみよう。」
 
と先に結論を言って、先生と生徒がキャッチボールしながら導いていく手法もある。
 
これも、もちろん有効。
 
考えさせる指導は生徒の意識として、「教わった」という感覚よりも、生徒が「自分で気づいた」という感覚になり、より脳に残りやすくなる。
 
答えを教えるだけの指導は最悪。
 
自分で解答を見て、〇つけすればいいだけで、先生がいる意味がないからだ。
 
 
 

授業は面白くなければならない

 
私が大学生のころ、とある先生の授業は寝ている生徒ばかりだった。
 
その先生は知識があり、独自プリントも作成していて、しっかりした授業をしていた。
 
でもテキストに合わせた棒読みの説明で、毎回同じパターンの機械的な授業。
 
だから、聞いていて、全然面白くない。
 
90分の授業に全く興味も引かれず、つまらなくて、退屈で、ただただ聞いてて苦痛だった。
 
 私はすでに塾講師として働いていたから、生徒目線で見学して、心底感じた。
 
どんなに知識があっても 
 
・授業は面白くなければならない
・説明を聞かせなければ意味がない
 
と。
 

面白い授業、楽しい授業は、学習効果が高くなる

授業とは、先生が教えたいことを、生徒が「分かり、できるようにさせる」ことが目的なのは大前提。

その目的を合理的に達成するために、「面白さ」を、授業の一つの手段・要素として、利用する。

授業が面白ければ、先生は楽しく授業ができ、生徒は楽しみながら授業が受けられる。

 

質疑応答も活発になり、授業が盛り上がるから、結果、成績に反映する。


さらに、先生に対する生徒からのイメージが良くなる。
   

 

面白さは2つある

 
面白さというのは、単純に【笑い】という要素もあるが、【興味深さ】という側面や要素もある。

会話では笑い、授業には興味を意識。
 
funが上手くなるに、TVやyoutubeで面白い人のしゃべり方を研究し、人間が笑うポイントや笑わせ方を分析。

 

先生として、興味深い説明や話をするのは当然だが、興味深い説明(interesting)を聞かせる体制を作るために、面白さ(fun)を使う。

 

次で具体的に説明。
 
 
 

funからinterestingに繋げられると完璧

生徒はfunを求めている子が多いので、先生側もどうしてもfunを求めたくなる。
 
しかし、勘違いしてはいけないのは、授業の面白さで重要なのは、教える内容の興味深い面白さ。
 
つまり、interestingのほう。
 
funはinterestingを最大限伝えるための手段。
 
どちらも大事なので、分けて考える。
 
トークが芸人(ボケ)のように面白い先生は、それだけで笑いが取れる。
 
これがfun。

我々は芸人ではないので、funはそこまでなくても大丈夫。
 
授業内でのユーモアに満ちた質疑応答や、生徒への上手なツッコミをできるようになればいい。
  
このfunの研究は、interestingの魅力を引き立たせる。
 
interestingの深さは授業研究で極めよう。
 
funからinterestingに繋げられると完璧。
 
 

 

先生とは通訳をする役割

塾講師・家庭教師として授業をしている先生なら、十分に分かっているはず。

 

分かりづらい内容を、いかに分かりやすく通訳するか。

 

子どもの知識レベルでは理解できないような、難しい言葉や専門用語だらけだったら

 

「難しい、不親切、嫌味、意味不明」

 

と生徒は感じ、ネガティブな印象を与え、せっかくの授業が逆効果になってしまうだろう。

 

どうしても難しい言葉や専門用語を使わざるを得ない場合には、必ず解説や注釈を入れるべき。

 

私は過去クライアントさんに「クロージング」という言葉を日常的に使っていた。

 

後から、その方はクロージングの意味を知らず、話を私に合わせてくれていたことを知った。

 

反省した。

 

マーケティングの世界では使われる言葉だが、現場がメインの人は、クロージングという言葉を知らない人は多いだろう。

 

相手に通じない言葉は、本来使うべきではない。

 

保護者が読むブログやHPでも、業界用語や社内用語、専門用語などは、絶対に使うべきではない。

 

読んでほしい相手である保護者は、業界の人ではないからだ。

 

 

集団授業のような受け身の勉強では、学習効果が10倍低くなる

詰め込み教育を受けてきた先生は、どうしても教えたがる傾向にある。
 

「解いて見せる」というのが、「教える」だと思っている先生が多い。

 

教えすぎると成績は上がらない。

 

教えられると学びが「受け身」になるからだ。

 
受け身の態度では学習効果が10倍低くなるということが、動物実験の結果分かっている。
 
テストの点数を上げるために、教えるだけでは不十分なのはいうまでもない。


なぜならテストでは、先生は助けてあげることができず、自分の力で解く能力が試されるからだ。
 

そのために生徒自身がやる気を出して、勉強する意識が求められる。

 

先生は、「teach」だけではなく「coach」があるべき姿

全てにおいて「自分で動く」ということが大事になってくる。
 
そういう意味で、私は先生と言うのは、「teach」だけではなく「coach」があるべき姿だと思っている。
 
なぜならば「teach」で「分かる」ようにはなっても、「出来る、解ける」ようにはならず、当然「点になる」ことはないからだ。

 

先生の役割は、解けるよう気づかせ、「出来る、解ける」ようにさせること。そのために必要なことが「coach」。
 
言葉を変えると、教えるという行為(授業)は、生徒が自分で調べ、考え、気づき、判断し、表現し、責任を取る能力を身につける機会を奪っているとも言える。
 
・自分で調べるクセがつかない
・自分で考えるクセがつかない
・自分で気づくクセがつかない
・自分で判断するクセがつかない
・自分で表現するクセがつかない
・自分で責任を取るクセがつかない
 

集団授業であっても、「教えすぎない考えさせる授業」をすることは可能。


 

自分から勉強するようになるコーチング指導

生徒が問答形式で質問に答えたり、質問をするという勉強は、情報を「受け取るだけ」という受動的な勉強ではなく、伝える、先生に聞くという「能動的」な勉強になる。
 
助けすぎず、あえて失敗させる。
 
壁にあたったら生徒に
 
・調べさせ、
・気づかせ、
・考えさせ、・判断させ、
・表現させ、
・責任を取らせる

 

もちろん上記をアシストするためにヒントは出す。
 

自分でできる生徒は決して甘えさせず、依存させない。 
 
これらの指導をくり返していくと、自ら学ぼうという意識に変わっていく。
 
その場しのぎで誰かに助けてもらってばかりいたり、いちいち干渉されていたら、子どもは
 
・創造力の無い人間
・自分では問題を解決できない人間
 
になってしまう。
 
子ども本人が問題に気づき、本人の意思で問題を解決しないと、「分かって」いても、「できる」人にならない。
 
だからこそ、彼らが将来、どんな状況、環境でも自分で自分の道を切り開いていけるように教えすぎない指導を徹底し、大事な能力を育成しよう。
 
自力で弱点に立ち向かう自立マインドを育てることで、成績の伸びを最大化させるとともに、人間的成長も促す。
 

さらに面白い授業で、楽しく学ぶことができれば、生徒を前向きにさせ、学習効果も高くなる。

 

いいことづくめの完璧な授業。

 

 

 

 

 

 

 

 


今日もブログをお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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