やる気のない生徒をやる気にさせる方法 | 個人塾を自宅で開業、キャンセル待ちにした方法 ~家庭教師から独立・起業~

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現在3年連続キャンセル待ちの塾を運営。独立後11年・業界歴21年。家庭教師から独立・起業。毎月の集客費0円。何もせず問い合わせはほぼ毎週。自立型少人数個別。1教室1人塾。完全週休2日。年3回の長期休暇。労働時間はアルバイト並。収入は自己裁量。出勤時間は10秒。

この記事では、宿題をやらず、やる気がない生徒の指導例をお伝えする。

 

独立を目指す先生はやる気のある子や成績のいい子ばかりを集め、もっと伸ばしたいという方もいるが、そういう子は進学塾に集まる。
 
個人塾は残念ながら、「成績を上げたいけど勉強したくない」というレベルの子が多く集まる。

 

「そんな子は入塾させない、入塾後であれば強制退塾」で終わりな話であるが、「勉強したくない」を甘えで言っている場合、指導によって変えることができる。


 

 

本題に入る前に

「勉強したくない」という発言が、勉強する気が「全くない」という気持ちだった場合、塾以前の問題だから、入塾は断る。


親が無理やり塾に入れようとしている場合、入塾させても結果が出ず、誰も幸福にならないから。

 

まずは親が変わらないといけないから、親の接し方のアドバイスだけはしよう。


幣塾では、親の接し方の資料を作っている。
 
家での接し方を変え、子どもが変わったら、またタイミングを見て、ご来塾いただくようにお話をする。
 
ちなみに成績上位には「成績を上げたいけど勉強したくない」というレベルの発言をする子はいない。
 
それに近い発言をしたとしても「効率」という意味で言っている。
 
成績中位~下位は成績不振のほとんどの原因が、親と勉強時間・量。
 

 

コーチングやカウンセリングを学ぼう


実際、「成績が上がらないのは、宿題をやらない、やる気のない子どもが悪いんだ」と思う保護者の方や先生は少なくないと思う。
 
そこで保護者や先生が見るに見かねて、うるさく言い過ぎると、子どもは嫌がり、余計やる気をなくす。

 

「甘えるな」という話なのだが、それでは救いがないし、子どもに説教してもどうせ響かない。

そのまま「勉強したい気持ちが100%」になるまで、子どもが動くのを待っているとする。
 
それを待っていると、いつまでたっても子どもは勉強しないか、動き出したときには時すでに遅し・・・となっていることも少なくない。
 
勉強しない子どもにやる気や向上心がないという「そもそも論」を言っていると前に進まない。
 
何も言わないことで、子どもががゲームやスマホなど毎日やりたいことだけをし、平気で勉強をやらないままだと、せっかくの勉強の機会を逃し、将来の可能性が狭まる。
 
だから何も言わなさすぎもマズイ。言い過ぎも言わなさ過ぎもダメ。バランスが大事。

 

 

1:1で愚痴を吐き出させ、すべて笑顔で共感する


アドバイスやお説教をするときのポイントは、個別に話すこと。

そこで学校や家庭で不満がある生徒は、込み合う時間をさけ、別室に呼び出し、1:1で愚痴を吐き出させる。

不満を抱えたままだとそのことが気になってしまい、勉強に集中できなくなるから。

こちらから余計な口出しをせず、聞き役に徹し、生徒の状況や心を理解してあげ、「そりゃ腹立つよね~」と温かく受けとめる。

聞くだけでもいいくらい。
 
吐き出すとすっきりするので、勉強に集中するようになることが多い。
 
やる気がなく勉強しない子どもを動かすためには、このようにまずは動きたくなるように手を差し伸べなければならない。

精神論や根性論も大事だが、やる気を出させたり、向上心を持たせたりするのも、先生の役目。
 

親向け・生徒向けそれぞれの例え話

まずはひたすら、話を聞く。

 

その後、例え話をし、ダメな自分に気づかせ、目を覚まさせる。

 


<生徒向けの例え話>

 

部活の試合で活躍したいし、勝ちたいんですけど、練習が嫌いで、練習したくありません。

 

君が先輩だったら、そんな後輩に何て声をかける?

 

 

早寝早起きしたいんですけど、朝は寒いし眠いし、夜遅くまで、TVもゲームもスマホもやめられません。

 

君が親だったら、そんな子どもに何て声をかける?

 

 

成績上げたいし、志望校にも合格したいんですけど、勉強が嫌いで、勉強したくありません。

 

君が先生だったら、そんな生徒に何て声をかける?


・・・・・・・・・・

 

<親向けの例え話>

 

ダイエットして痩せたいんだけど、好きなもの食べたいし、食事量も減らしたくないし、運動もしたくないんだよね~。

あなたが、友達に上記の言葉を言われたら、その友達に何て声をかける?
 

 

給料もっとほしいし、昇進もしたいんですけど、仕事が嫌いで、仕事したくありません。

 

あなたが上司だったら、そんな部下に何て声をかける?


 

なぜ例え話が必要なのか

 

違う話や違う立場で考えないと、甘えに気づかないから。

 

親が甘やかしている場合、子どもには通じないことも多い

 

なぜ親向けも書いたのかと言うと、親が理解していないケースも多いから。

 

上記を理解していない親は、塾に通わせればどんな子でも、成績が上がると思っている。

 

親子ともに、依存心や他責思考からマインドを変えないと、成績アップは不可能。

 

だから例え話で、現状を理解してもらう。

 

「大丈夫です!なんとかします」は、無責任な発言だと考える。

 

正直に現状を伝えると、凹むが、感謝されることもある。

 

ここは相手への教育だと思ってやる。

 

 

 

ルール(半強制的な環境)を明確に決める

次に仕組みを作る。

 

勉強しなくなった原因として

 
・家の環境
・親の接し方
 
にほとんどの問題がある。
 
資料を渡し、それらを100%守っていただく努力をするようお願いをする。
 
家の環境としては、基本的に勉強環境が整っておらず、勉強習慣もないだろうから、
 
・家では勉強しなくていい
・習慣ができるまでは、勉強は全て塾でやる
・その間は家の勉強環境を整え、親にも変わっていただく期間にする
 
というルールにする。
 
塾は自立型で、自分から勉強せざるを得ない状況で、慣れさせる。※細かい方法は、ほかの記事参照
 
塾で習慣ができたら、このまま塾で勉強を完結させるスタイルでいくか、塾では指導だけにし、宿題等は家でやるかを判断させる。
 
ほとんどの場合、前者を選ぶ。
 
塾で勉強をしたほうが、効率がよく、結果が出ることが体感できているはずだから。
 
選択させるのは、自分で決めたと感を出し、受け身感をなくすため。
 
 

言い訳してもいい、その代わり逃がさない


言い訳を一度許してしまうと、同じことを繰り返すのが人間。

 

やるべきことを後回し、言い訳で逃げるのが、ダメな奴のお決まりのパターンであるが、言い訳しても逃がさなければいい。

「明日予定があるので塾を休みます。」

『で、どうするの?』

「時間がなくて宿題できませんでした。」

『で、どうするの?』

「宿題やったんですけど、家に忘れてしまいました。」

『で、どうするの?』

・・・
・・

 

「残ってやります」という答えが出たら、自分で親に連絡させる。

 

塾からの一報をするとしたら、その後。

 

この流れを家庭とルール化してしまう。

 

 

 

できないことを前提に対応を考える

言い訳を一度許してしまうと、同じことを繰り返すのが人間。

 

だから、このように言い訳しても逃れられない出来ない仕組みを作ってしまえれば一番いい。

 

余計面倒くさいことになる状況に追い込み、自分で責任を取らせる。

 

自己責任論にもっていくのも個人的にはベストだと思う。

 

「言い訳するな」と言えばそれまでだが、体調やメンタルなどが理由で、出来ない日もあるだろう。

人間は完璧じゃない。大人だって言い訳している人は、たくさんいる。


何事も前倒しで準備しておいて、心に余裕を持ち、どちらかを選ばざるをえないような状況を作らないこと。それが一番大事。

 

あなたはできてる?

 

生徒に求めるのだから、自分自身にも『で、どうするの?』を問い続け、行動で言い訳しない姿を見せることを意識しよう。


我々が見本となろう!

 

 

本来優先すべき生徒は誰?

思春期の子ども達は社会や大人に不満を持ち、心が不安定になる(※健全な成長の証だから、喜ぶべきことでもある)。
 
理不尽な学校、先生、性格の合わない友達、自分を分かってくれない親・・・

朝早起きし、部活の朝練、午後まで学校の授業を受け、放課後は部活、帰ったらすぐに塾、自分の時間などほとんどない。
 
よくよく彼らの生活を考えてみると、人の悪口を言ったり、マイナス発言をしたくなる気持ちも分かる。
 
精神的ストレスに加えて、日々の忙しさで肉体的疲れも溜まりやすく思春期特有の情緒不安定さも重なる。
 

 

 

やる気のない生徒はすぐには変わらない

・誰が言っても
・どんな言い方をしても


変わる気が全くない人は、変わらない。
 
正論で変えたくなるが、人は自分が自覚して心から変わろうとしなければ、変わらない生き物。

無理に変えようとしたら、反発し、むしろ余計変わらなくなる。
 

そういう生徒に対し、上記のような現時点で考えられるアドバイスやお説教をやりつくして、変化がなければ、ある程度時間をおく。

 

しばらく時間をおいて、頃合いをみて、また声掛けをする。

 

・何かで大失敗をした
・環境が大きく変わった
・親や学校の先生に怒られた
・メディアから心を揺さぶる情報を得た

変わるきっかけがあり、時間が勝手に解決してくれるということもある。
 

真面目な生徒の勉強の権利を守る

そもそも論だが、やる気のない生徒よりも、真面目に勉強している生徒に目を向けることが、本来は大事。
 
本来優先すべきは真面目な生徒。
 
不真面目な生徒を放っておけと、いっているのではない。
 
こういうことで悩んでいるときは大抵、真面目な生徒へのサービスが手薄になる。
 
やる気のない子をなんとかしようと、とにかく労力と時間をかけ、本気で関わる。
 
学園ドラマだったら、賞賛されるのだろうが、塾はお金をいただいて成り立っている以上、学校とは違う。
 
真面目な生徒の勉強をしたい権利を守らなければならない。
 
先生がやる気のない生徒に関わっている時間には、真面目に勉強をしたい生徒に関わってあげることが出来ない。

そのことに不満をもって、真面目な生徒が退塾するのは塾あるある。

なぜやる気のない生徒のために、勉強を得意になりたい真面目な生徒が我慢しなければならないのか。
 
これは一生懸命で熱血な先生ほど陥る点なので、ご注意を。
 
 

5教科で200点いかない甘ったれた中3へのトーク例

部活に入ってきたばかりの1年生が、「先輩(3年生)と同じ試合に出て勝ちたい」というのは無理でしょ?

 

そんな後輩がいたら、部活を頑張ってきた先輩に失礼だし、ムカつかない?

 

3年生と同じ試合に出て勝ちたいたいなら、2年以上頑張ってきた部活の先輩以上の努力をしないといけないのは分かるでしょ?

「スマホやゲームや遊びの時間はゼロ」「起きている時間は全て練習(ご飯やお風呂など生活に必要な時間以外を除く)」のくらいの努力を1年やれば、可能かもしれないよね。

今の君の学力は、上の部活の例えと同じだと思ってください。

 

「スマホやゲームや遊びの時間はゼロ」「起きている時間は全て勉強(ご飯やお風呂など生活に必要な時間以外を除く)」するくらいじゃないと成績は上がらないし、志望校にも合格できません。

中学校2年以上の内容を取り戻さないといけないんだから、この程度の努力ができないのであれば、「成績アップ」「志望校に合格」を望んではいけません。

 

今できる自分なりの努力をして、自分のレベルに合った高校にしか行くしかありません。

今まで本気で勉強をしてきてないのに、みんなと同じ志望校合格を望むのはただのワガママ。

 

その志望校に向けて勉強を当たり前のように頑張ってきた人たちに失礼。

 

塾の先生にも失礼です。

 

今のレベル以上の高校に入っても、入った後に自分が苦労をするだけならいいけど、高校の先生には迷惑になる。

部活で受験勉強をできる時間が減るから、今から本気で頑張らなかったら、夏から頑張っても間に合いません。

 

どちらかを選んでください。


1.成績アップ志望校に合格を望むなら、スマホやゲームや遊びの時間はゼロにする。起きている時間は全て勉強をする。
 

毎日塾に通い、開いている時間ずっと勉強する。

 

それを家族に宣言し、家族に協力してもらう。

 

2.1の努力ができないなら、成績アップ、志望校に合格は望まない、自分なりの努力をする約束だけは家族にする
 

頑張っても変わらない それでもいいと認める

 

1も2もできないなら、塾をやめてください。

 

今月末で強制退塾です。

 

このような話をするのは、最初の面談から数えて、1度だけではないはずです。
 

私立受験まであと8か月なので、今が本気で頑張って間に合う最終タイミングだと思ってください。

過去の先輩たちで、人から言われて勉強するような人は、成績は上がってないし、志望校にも合格していません。

 

みんなスマホやゲームや遊びを我慢し、自分から勉強していました。

自分の人生です。どうしたいかは自分で考えてください。1,2以外の考えがあるなら、それでもOKです。
 

自分で考えた答えを自分の口で、5/18(月)に塾に来た時に、先生に伝えてください

 

 

 

やる気がない子が変わっていく様は爽快で楽しい

ここまでやらないと、成績が上がらないのだから、成績を上げる気が全くなく、親に強制的に塾に来させられているような子は、だれも幸福にならないから入塾させてはいけない。
 
少しでもやる気がある子は、行動で証明できた子のみ受け入れる。
 
その子が変わっていくのを見るのは爽快だから、ぜひ指導を楽しめるようになろう。
 
変化した子が増えれば、自分にもノウハウがたまり、やる気のある子や成績のいい子が増えていく。
 
 

 

今日もブログをお読みいただきありがとうございました。

 

 

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