高級羽毛布団の東洋羽毛工業
の工場見学に潜伏してきました!!
東洋羽毛工業 は、皆さんもご存知の「赤い羽根共同募金」のシンボルである
赤い羽根の考案に参画し、供給したことをきっかけに1950年に創業した会社。
保温材としての羽毛の優れた機能に着目し、エベレスト登山や南極観測隊の
羽毛服やシュラフとして提供もしているんだそうですよ。
ピヨ丸。工場内のいたるところにこのピヨ丸が登場しており、愛されているようデス。
まず最初に通されたのはカバーを作っている作業所。
こちらの男性は生地を裁断しているそうで。
上のほうだけ明るいのは、生地の損傷をチェックするためだそう。
生地は大手生地メーカーのダイワボウノイと共同開発しているそうですよ。
掛け布団と敷布団では生地の織り方が違うそうで、
敷布団に使う布は平織りで通気性や耐久性に優れているそう。
掛け布団は朱子織でやわらかく、手で引っ張りがちな掛け布団に適しているとか。
裁断した生地を
縫製するのですが、これが特許を取得しているぐらい特殊な縫い方だそう。
一般的な立体キルトは違って、階段状に縫っていくそうで、かなり複雑だとか。
そのため、1日縫えても2~3枚だそうですよ。
そして縫ったものが規定内に入っているか、必要なタグはついているか
一枚一枚人間の目で確認するんです。機械任せじゃないところにビックリデス。
さて、縫製についてもうちょっと詳しくご紹介しますね。
上下二枚の生地が重なっている・・・だけじゃなくて
チラッとのぞいてみると
白いガーゼのようなものが見えます。
実際に上の布の部分だけ取りのぞいたものがこちら
白いガーゼのようなものは
このように立ち上がります。
全部つながっているのではなく、このように穴が開いています。
このようにガーゼの管に通して、羽毛を入れていくからだとか。
ちなみに管の長さは羽毛が逆流しないように考えられている長さなんだそうですよ。
またガーゼと生地のの縫い部分には
キルトラインに沿ってフェルトとともに縫い付けています。
このフェルト生地も意外と厚くて
縫うのは結構大変のようです。
しかも縫い方は、直線に縫うのではなく、階段状に縫っていく・・・。
でも良く見てください!!中央のクロス部分を。
階段状に縫っているのに、ずれることなく、綺麗なクロス上になっています。
手作業なのにこの適合率は職人技ですよね・・・・。
そのほかに布団カバーをつける際に役立つループも同じ生地で作っているこだわりよう。
ナイロンのものだとほずれちゃいますしね・・・。
まぁ、とにかく、人間の手作業でここまで手間をかけていることにビックリで。
そしてお次は、羽毛へのこだわりを見学することに・・・。
こちらが原羽毛。こちらをまずほぐして、少量ずつ、ダウンとフェザーに分別する
作業をこちらの工場で行っているとか。
作業工程には
前除塵機にて、羽毛に付着しているゴミ・不純物および未熟羽毛を洗浄する前に取り除き、
特殊洗剤を使って1時間30分間、原羽毛を全自動洗濯機にかけて洗毛及びすすぎを行い、
120度の温度で乾燥を行い殺菌消毒処理をする。
このときと同時に羽毛の保温力や衛生度、耐久性を高めることもできるそう。
お次は冷却除塵機にて乾燥時の熱を冷却しえさら羽毛に残ったホコリ等を取り除き
最終工程ではG2調整機にてダウン率の調整および不純物の除去を行って
品質の安定した羽毛を作る・・・。
上質でふわふわの羽毛ちゃんになってました♪
ちなみにここで出たお水は工業排水になるのですが、なんと!!
工場内に浄水場が備わっていました・・・。
排水の中にあったゴミは乾燥させてこちらから出てきます。黒いのがゴミですネ。
浄水した水はこのとおり透き通るほど綺麗に・・・。
一級河川に流すそうですが、ここまで綺麗なら問題ないですネ。
また羽毛を分別する際やリサイクル、下取り等で出てきた使えない羽毛は
加水分解コラーゲンという成分を抽出することができ、化粧品原料として
活用しているそうです。
できる限り、ゴミを出さない東洋羽毛工業としての心がけにもアッパレですネ。
それに見てください!!
羽という浮遊しがちな製品を扱っているのにゴミがほとんど落ちていません。
清潔感たっぷりの工場で扱っているから安心感もアップしました。
さて、羽毛の行程もみた後は・・・・いよいよ羽毛をつめる作業へ。
掛け布団の場合は、羽毛をつめたら端っこを縫って完成!
マットや汗取りシートをセットして、
後は手作業で縫っていく・・・。
手際よく出来上がっていきます。
完成した製品はもちろん、ホコリや糸くずを取り除いたり、
金属探知機にかけて
金属が混ざっていないかのチェックもしてます。
ちなみに金属が混ざっているものがあるとこのように
すっごい音で流れも止まってしまいます。
エックス線でも検査をします。
中に通すとこちらのモニターで異常をチェック。
こうやって見えるそうですよ。
こういう製品が見つかったらもう一度全部分解して行程をやり直す。
お客様のトコロには不良品が届かないように徹底させています。
金属探査機にひっかからなければ最終的に人間の目でチェックして
梱包して配送完了!!
改めて、機械任せの部分がほとんどない状態に製品へのこだわりが感じられました。
東洋羽毛工業で使われている羽毛は
Dマーク基準という13項目にわたる厳しい品質基準を合格したものだけを採用しているんです。
手前と億はどっちが品質がよい羽毛だと思いますか?
答えは手前!!
この間にあるものの羽毛についてこちらで検査して使えるかどうかを
チェックしているんだとか。
量は同じだけど上から圧をかけたときにどこまで沈むか・・・それでみるそう。
また羽を使えるものか、使えないものか7種類に選別する・・・・
使えないのは
ラージフェザー
ファイバー、損傷フェザー
チキンフェザー、ダストがあります。かなり細かく分別しているケド、
実際このふわふわの中にあるのかなぁ・・・と思ったら損傷フェザーを発見。
こんな小さいのに発見できるなんて、スゴイ。
これは、かなり目の疲れる作業ですが、このように毎日選別しているそうです。
またフェザーの洗浄状況についてもこちらで検査しているそうです。
でも洗浄後はちゃんと下まで見える。
すすぎが不十分だと、ホコリ等の原因になるそうです。
最高の頻出を提供するために細部にこだわったものづくりをしている東洋羽毛工業さん。
最後に数名の方が体圧チェックをしていました。
実際、上の3種類になるそうなんですが、
パソコンでこのように移る・・・。
この様子を見て、どういう布団がよいのかのアドバイスもできるんだそうですよ。
実際にアドバイスどおりの布団を引いて再度チェックしたら形が変わってましたから・・・。
たかが布団、されど布団だな・・・と実感しました。
実は今回、東洋羽毛工業の
セレーノの掛け布団と掛け布団カバー、
ドクター推奨のコンフォートビューティをいただけることになりました。
実際に使ってみた様子をこれから寒くなるにつれての6ヶ月間に渡ってレポートしていきます。
羽毛布団って高い・・・というイメージがあったけど、一生モノとして考えるならば
体に負担のかからないものであれば案外そうでもないかも。
実用性の観点で東洋羽毛工業 さんのお布団の魅力をいろいろと探ってみますね!!