源氏イラスト訳【夕顔100】一日、前駆
「…一日、前駆追ひて渡る車のはべりしを、覗きて、童女の急ぎて、『右近の君こそ、まづ物見たまへ。中将殿こそ、これより渡りたまひぬれ』と言へば、…」
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【源氏物語イラスト訳】
「…一日、前駆追ひて渡る車のはべりしを、
訳)「…先日、前駆の先払いをしてやって来る牛車がございましたのを、
覗きて、童女の急ぎて、
訳)覗き見て、女の童が急いで、
『右近の君こそ、まづ物見たまへ。
訳)『右近の君さん、とにかく見物してください。
中将殿こそ、これより渡りたまひぬれ』と言へば、
訳)中将殿が、ここを通ってお行きなさってしまう』と言うと、
【古文】
「…一日、前駆追ひて渡る車のはべりしを、覗きて、童女の急ぎて、『右近の君こそ、まづ物見たまへ。中将殿こそ、これより渡りたまひぬれ』と言へば、…」
【訳】
「…先日、前駆の先払いをしてやって来る牛車がございましたのを、覗き見て、女の童が急いで、『右近の君さん、とにかく見物してください。中将殿が、ここを通ってお行きなさってしまう』と言うと、…」
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■【一日(ひとひ)】
■【前駆(せんぐ)】
■【追ふ】
■【て】
■【渡る】
■【車(くるま)】
■【の】
■【はべり】
■【し】
■【を】
■【覗(のぞ)き】
■【て】
■【童女(わらはめ))
■【の】
■【急ぎ】
■【て】
■【右近(うこん)の君】
■【こそ】
■【まづ】
■【物見】
※【物見る】
■【たまへ】
※【たまふ】
■【中将殿(ちゅうじょうどの)】
■【こそ】
■【これ】
■【より】
■【渡り】
※【渡(わた)る】
■【―たまふ】
■【ぬれ】
■【と】
■【言へ】
■【ば】
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先日の、惟光の目から見た、
夕顔の咲く宿に住む女性達の様子――☆
え…? 「中将の君」――?
これって…頭中将のことかな…?
続きは、イラスト解釈にて♪
(▰˘◡˘▰)