源氏イラスト訳【夕顔11】げにいと小家がちに
げにいと小家がちに、むつかしげなるわたりの、このもかのも、あやしくうちよろぼひて、むねむねしからぬ軒のつまなどに這ひまつはれたるを、
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【源氏物語イラスト訳】
げにいと小家がちに、
訳)なるほどとても小さい家ばかりで、
むつかしげなるわたりの、
訳)むさ苦しそうな辺りの、
このもかのも、あやしくうちよろぼひて
訳)あちらこちら、見苦しくちょっと崩れかかって、
むねむねしからぬ軒のつまなどに這ひまつはれたるを、
訳)堂々としていない軒の端などに這いのびてからみついているのを、
【古文】
げにいと小家がちに、むつかしげなるわたりの、このもかのも、あやしくうちよろぼひて、むねむねしからぬ軒のつまなどに這ひまつはれたるを、
【訳】
なるほどとても小さい家ばかりで、むさ苦しそうな辺りの、あちらこちら、見苦しくちょっと崩れかかって、堂々としていない軒の端などに這いのびてからみついているのを、
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■【げに】
■【いと】
■【小家がちに】
※【小家がちなり】
■【むつかしげなる】
※【むつかしげなり】
■【わたり】
■【の】
■【このもかのも】
■【あやしく】
※【あやし】
■【うちよろぼふ】
※【うち―】
※【よろぼふ】
■【て】
■【むねむねしから】
※【むねむねし】
■【ぬ】
■【軒(のき)】
■【の】
■【つま】
■【など】
■【に】
■【這ひまつはれ】
※【這(は)ひまつはる】
■【たる】
■【を】
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☆本日の『源氏物語』☆
光源氏の目を通して見た、五条あたりの家々のようす☆
小さい家ばかりで――
そこに白い夕顔のつるが
からみついている――
なんか…みすぼらしいイメージの方が強いような気がしますが。
(;゚;∀;゚;)