【空蝉28-2】軒端荻のきゃぴきゃぴ☆
源氏物語イラスト訳のあいです
イラスト解釈では、イラスト訳で伝えられなかった文法事項や背景などを、随時お話ししています。
まだまだ拙いブログですが、少しでもお役に立てる記事にしていきたいと思います。
では今日も、一気に行ってみましょぉ~♪
ヽ(○・▽・○)ノ゙
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただ今、「3.空蝉(うつせみ)」の巻です。光源氏は、紀伊守邸での方違えの際、そこで寝泊まりしていた伊予介の若妻(空蝉)と強引に契りを結んでしまいます。中流階級で凜(りん)とした空蝉に心惹かれた光源氏は、弟の小君を手なずけ、再会を取りつけようとしますが、空蝉は応じません。再び紀伊守邸を訪れ、夜這いをかけようと思っても、空蝉は身を隠してしまいます。光源氏は、小君を通じて、空蝉と逢う機会を執拗に求め続けます。とうとう光源氏は、紀伊守のいない時を見計らい、屋敷に忍び込むことに成功し、空蝉が義娘の軒端荻(のきばのおぎ)と碁を打っている様子を垣間見ます。
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今回の源氏物語
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かどなきにはあるまじ。碁打ち果てて、結さすわたり、心とげに見えて、きはぎはしうさうどけば、
実は、この時点に来て、大きな間違いをしていることに気づきました。
(;゚;Д;゚;)
この文脈の直後に、「奥の人は…」とあります。
「奥の人」が、空蝉なんですね!
(`・д´・ ;)
最初、そう思って描いていたところ、
軒端荻を「東向きの人」と出て来たので、
全部描き直したのですが…
やっぱりもとのままで良かったのか!
っ(((((゚Д゚ ;))))
でも、もう気力の限界なので…
このままのスタイルで行っちゃいますね;;
あしからず…><;
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☆ 軒端荻の性格的描写 ☆
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囲碁を打ち終わって、
結(終局の寄せ)をさす時の軒端荻の様子☆
「心とげに見えて」
「きはぎはしうさうとげば」
と描写されています。
…特に目立っている。特にはっきりしている
さうどく(騒動く)【カ行四段活用動詞】
…はしゃぐ。騒ぎたてる
(「weblio古語辞典」より)
「きはぎは」という部分は、写本によっては、「きはぎはと」となっているものもありますが、
ここでは、古語辞典の重要古語と照応させやすいように、「きはぎはし(形容詞)」のほうを採用しています。
「きはぎはしうさうどく」
⇒「特に目立って騒ぎ立てる」
要するに…
めっちゃはしゃいでる軒端荻――☆
おしとやかな空蝉とは、対照的な人物として描かれていますね♪
─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
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