【帚木464-1】隠れたらむ所に | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木464-1】隠れたらむ所に

【古文】

「隠れたらむ所に、なほ率て行け」

とのたまへど、
「いとむつかしげにさし籠められて、人あまたはべるめれば、かしこげに」
と聞こゆ。いとほしと思へり。

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【源氏物語イラスト訳】

 

 

隠れたらなほ行けのたまへ

訳)「(空蝉が)隠れているようなそれでもやはり連れ行けおっしゃる
隠れたらむ所に
 

 

いとむつかしげにさし籠められ

訳)「とてもむさ苦しい感じに押し込められ

いとむつかしげに

 


あまたはべるめれかしこげに聞こゆ

訳)女房がたくさんおりますようなので恐れ多くて…」申し上げる

人あまたはべる

 

いとほし思へ

訳)お気の毒だ思っていた
いとほしと思へり

 

 

【古文】

隠れたらなほ行け

のたまへ
いとむつかしげにさし籠められあまたはべるめれかしこげに
聞こゆいとほし思へ


【訳】

「(空蝉が)隠れているようなそれでもやはり連れ行けおっしゃる

とてもむさ苦しい感じに押し込められ女房がたくさんおりますようなので恐れ多くて…」

申し上げるお気の毒だ思っていた

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【隠(かく)る】

■【たら】

■【む】

■【所(ところ)】

■【に】

■【なほ】

■【率(ゐ)る】

■【て】

■【行け】

■【と】

■【のたまふ】

■【ど】

■【いと】

■【むつかしげに】

※【むつかしげなり】

■【さし籠(こ)む】

■【られ】

■【て】

■【人(ひと)】

■【あまた】

■【はべる】

※【はべり】

■【めれ】

■【ば】

■【かしこげに】

※【かしこげなり】

■【と】

■【聞こゆ】

■【いとほし】

■【と】

■【思ふ】

■【り】

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☆本日の『源氏物語』☆

 

とうとう光源氏は、小君に空蝉の居場所に

連れて行けと命じますが、

空蝉から、強く拒まれているのでしょう。
 

小君は、どうしてもあげられずガックリ肩を落とす光源氏を

お気の毒だと見ています。

「思へり」は、敬語がないので、小君の思いですヽ(゚◇゚ )ノ


 

 

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