【帚木435-1】あこは知らじな
【古文】
「あこは知らじな。その伊予の翁よりは、先に見し人ぞ。されど、頼もしげなく頚細しとて、ふつつかなる後見まうけて、かく侮りたまふなめり。…」
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【源氏物語イラスト訳】
「あこは知らじな。
その伊予の翁よりは、先に見し人ぞ。
訳)(私は)あの伊予の老人よりも、先に関係を持った人なのだ。
されど、頼もしげなく頸細しとて、
訳)けれど、頼りなく弱々しいということで、
ふつつかなる後見まうけて、
訳)不恰好な後ろだての夫を持って、
かく侮りたまふなめり。…」
【古文】
「あこは知らじな。その伊予の翁よりは、先に見し人ぞ。されど、頼もしげなく頸細しとて、ふつつかなる後見まうけて、かく侮りたまふなめり。…」
【訳】
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■【あこ】
■【は】
■【じ】
■【な】
■【その】
■【伊予の翁】
※【伊予】
※【の】
※【翁(おきな)】
■【より】
■【は】
■【先(さき)】
■【に】
■【見る】
■【し】
■【人】
■【ぞ】
■【されど】
■【頼もしげなし】
■【頸細し(くびほそし)】
■【とて】
※【と】
※【て】
■【ふつつかなり】
■【後見(うしろみ)】
■【まうく】
■【て】
■【かく】
■【侮(あなど)る】
■【―たまふ】
■【なめり】
※【な】
※【めり】
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☆本日の『源氏物語』☆
「先に見し」というのは、
今の老夫よりも、自分の方が、
先に空蝉と契りを結んだ、の意。(ノ゚ο゚)ノ
…てか、嘘ですよね~!
(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)