【帚木406-1】内も外も人騒がしければ
【古文】
内も外も人騒がしければ、引き立てて、別れたまふほど、心細く、隔つる闇と見えたり。
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【源氏物語イラスト訳】
内も外も人騒がしければ、
引き立てて、
隔つる関と見えたり。
訳)仲を隔てる関所のように思われた。
【古文】
内も外も人騒がしければ、引き立てて、別れたまふほど、心細く、隔つる関と見えたり。
【訳】
家の内側も外側も人々が騒がしいので、襖を引いて閉めて、別れなさる時、もの寂しく、仲を隔てる関所のように思われた。
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■【内(うち)】
■【外(そと)】
■【も】
■【人】
■【騒がし】
■【ば】
■【引き立つ】
■【て】
■【―たまふ】
■【ほど】
■【心細し】
■【隔つる関】
■【と】
■【見ゆ】
■【たり】
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☆本日の『源氏物語』☆
いよいよ別れの場面です。
悲しいですね…
(ノ_-。)…
「隔つる関」というのは、
当世流行の和歌を知ってると、
この一言で深い風情が浮かびますのよ!