【帚木391-2】反実仮想の卑猥すぎる問題☆
源氏物語イラスト訳のあいです
帚木の巻も、なかなか終わりそうもなく、
そろそろ、400話に突入しそうです…
先日の日経新聞に、
「『源氏物語』のような長々した文体は、平和な時代を描くのにはふさわしい」
と載っていました。
※加賀乙彦氏「古典から学ぶ」より(1/23日経新聞)
…あくせくとした日常にかまけて、
「だらだら長い!」なんて思ってしまいますが、
こうしてブログを描くなかで、
壮麗な源氏物語の世界に
少しでも身を置くことができればと思います♪
(-^□^-)
では今日もいってみましょ~~!
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにめぐまれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただいま「2.帚木(ははきぎ)」の巻です。頭中将たちとの雨夜の品定め(=女性談義)の翌日、久しぶりに正妻葵の上のもとを訪れた光源氏は、その夕方、方違えのために、紀伊守の邸宅に行きます。そこには、紀伊守の継母である空蝉がちょうど泊まっており、光源氏は彼女の寝所に忍び込んで一夜を共にすべく、御寝所に連れ込み口説いています。
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今回の源氏物語
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心苦しくはあれど、見ざらましかば口惜しからまし、と思す。慰めがたく、憂しと思へれば、
帚木391のイラスト訳はこちら
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私大マーク問題 例題
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問題)傍線部とあるが、このときの状況として最も適当なものを選べ。
1.光源氏は、すでに空蝉と関係を持ってしまった。
2.光源氏は、空蝉と関係を持とうか思案している。
3.光源氏は、まだ空蝉を押し倒してはいない。
4.光源氏は、空蝉に夫がいても残念に思わない。
5.光源氏は、空蝉と寝てしまったことを後悔している。
な~んちゃって!
Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
こんな卑猥な問題っ!
出るわけないか…
(;゚;∀;゚;)
ただし。
【反実仮想】は、私大でも二次でも頻出!
きちんと理解できているかどうかが問われます。
オーソドックスなのが、
上のような、「事実はどうか」を聞く問題。
【反実仮想】は、
「もしも~だとしたら、…だろうに」と
事実に反することを仮に想定する構文。
なので、
実際はそれとは違うのだということを
念頭に置いて読んでいく必要があるんです。
見ざらましかば口惜しからまし
訳)もしも逢わなかったとしたら、残念に思っただろうに
これが、反実仮想
…てことは、…
実際には、逢っているので、残念に思わない
ってことですよね!
(`・д´・ ;)
ちなみに、古文での「見る」は、
「逢う」…つまり、
「男女の関係を持つ、結婚する」
ってことです。
光源氏ったら、
もうやっちゃったんですね!
(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
まあ、そんな野暮なことは一切書かず、
反実仮想でさらりと流している
紫式部の書きぶりには脱帽です;;
しかしながら、
せっかくの妄想広がる部分。
【反実仮想】の事実想定練習をしておかないでか!
∑(゚Д゚)
壮麗な源氏物語…なんて、
始めに書いておきながら・・・
失礼しました。
(;゚;∀;゚;)
正解は……1
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最後までお読みくださりありがとうございます。
少しでもお役に立てれば幸いです☆(o^-')b