【帚木381-1】例の、いづこより
【古文】
例の、いづこより取う出たまふ言の葉にかあらむ、あはれ知らるばかり、情け情けしくのたまひ尽くすべかめれど、なほいとあさましきに、
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【源氏物語イラスト訳】
例の、いづこより取う出たまふ言の葉にかあらむ、
あはれ知らるばかり、
情け情けしくのたまひ尽くすべかめれど、
訳)思いやり深く、言葉を尽くしておっしゃるに違いないようだが、
なほいとあさましきに、
訳)やはりとても情けないので、
【古文】
例の、いづこより取う出たまふ言の葉にかあらむ、あはれ知らるばかり、情け情けしくのたまひ尽くすべかめれど、なほいとあさましきに、
【訳】いつものように、どこから取り出しなさる言葉であろうか、愛情が自然とわかる ほどに、思いやり深く、言葉を尽くしておっしゃるに違いないようだが、やはりとても情けないので、
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■【例の】
※【例(れい)】
※【の】
■【いづこ】
■【より】
■【取う出(とうづ)ダ下二】
■【―たまふ】
■【言の葉(ことのは)】
■【にかあらむ】
※【に】
※【か】
※【あら】
※【む】
■【あはれ】
■【知る】
■【る】
■【ばかり】
■【情け情けし(なさけなさけし)】
■【のたまひ尽くす】
※【のたまふ】
※【尽(つ)くす】
■【べかめり】
※【べか】
※【めれ】
■【ど】
■【なほ】
■【いと】
■【あさまし】
■【に】
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