【帚木342-1】まづ胸つぶれて
【古文】
まづ胸つぶれて、「かやうのついでにも、人の言ひ漏らさむを、聞きつけたらむ時」などおぼえたまふ。
ことなることなければ、聞きさしたまひつ。
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【源氏物語イラスト訳】
まづ胸つぶれて、
訳)まっさきにドキドキして、
「かやうのついでにも、人の言ひ漏らさむを、
訳)「このような(噂話)の場合にでも、人が言い漏らすようなことを
聞きつけたらむ時」などおぼえたまふ。
訳)聞きつけたら(どうしよう)」などと思われなさる。
ことなることなければ、聞きさしたまひつ。
訳)特別に変わったこともないので、聞くのを途中でやめなさった。
【古文】
まづ胸つぶれて、「かやうのついでにも、人の言ひ漏らさむを、聞きつけたらむ時」などおぼえたまふ。
ことなることなければ、聞きさしたまひつ。
【訳】まっさきにドキドキして、「このような(噂話)の場合にでも、人が言い漏らすようなことを、聞きつけたら(どうしよう)」などと思われなさる。
特別に変わったこともないので、聞くのを途中でやめなさった。
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■【まづ】
■【胸つぶる】
■【て】
■【かやう】
※【か】
※【やう】
■【の】
■【ついで】
■【に】
■【も】
■【人】
■【の】
■【言ひ漏る】
■【む】
■【こと】
■【を】
■【聞きつく】
■【たら】
■【む】
■【時】
■【など】
■【おぼゆ】
■【―たまふ】
■【ことなり】
■【なけれ】
■【ば】
■【聞きさす】
■【つ】
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