【帚木246-2】尊敬の補助動詞☆アレンジ☆
勉強がんばってますかあいです。
イラスト訳では、一語一語の訳をイメージと共に、
イラスト解釈では、古文常識も身につけていきましょぉ♪
(*^m^*)
↓今回の源氏物語↓
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「いづ方につけても、人悪ろくはしたなかりける身物語かな。」とて、うち笑ひおはさうず。
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。五月雨が続くある夜、宮中の宿直所で、光源氏は義兄で親友の頭中将と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります(雨夜の品定め)。左馬頭は、若い時の妻たち(嫉妬深くて喧嘩中に亡くなった1人目の妻、浮気性の2人目の妻)のことを語り、光源氏たちに女性に対する品定めの忠告をします。
今日は、尊敬の補助動詞☆
ではいってみよ~~っと♪
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「いづ方につけても、人悪ろくはしたなかりける身物語かな。」とて、うち笑ひおはさうず。
問)上の古文の中から、尊敬の補助動詞を抜き出せ。
補助動詞というのは、
動詞本来の意味と独立性を失って、
付属的な意味を添えるものです。
たとえば、現代の語でいうと、
送ってもらう。
この場合の「もらう」は、
「貰う」、つまり、「具体的な何かを受け取る」という本来の意味が消失し、
「その行為が自分に与えられる」というニュアンスだけが残っていますよね。
現代語なら、詳しく説明しなくても、
感覚で理解できますが、
古文となると、ふだん用いない語もたくさんあるので、
でてきたものから、1つひとつきちんととらえていく必要があります☆
ここでは、古文でよく出る尊敬の補助動詞について説明しますね♪
(*゚▽゚*)ノノ
【尊敬の補助動詞の種類】
①連用形の後につく補助動詞
EX.泣きたまふ 歩みおはす など
②接続助詞「て」の後につく補助動詞
EX.泣きておはします など
③動詞の前につく補助動詞EX.おぼし泣く おはし着く など
「~たまふ」の補助動詞は、古文では非常に多く用いられているので、
このブログの中でも、何度も触れていますが、
今回でてきたのは、「おはさうず」☆彡
(°д°;)
み、見たことないっす…
(°Д°;≡°Д°;)
こんな知らない単語が出てくるから、
古文って、わかりにくいんですよね~><
でも、補助動詞という法則をつかんで、
似たような語を繰り返し押さえていけば、
知らない語がでてきても、諦めずに解読しようという気になる
…かも(^▽^;)
この「おはさうず」は、「おはす」の複合動詞☆
おはし+合ひ+す→おはさうず
「~合ふ」は、主語が複数であることを示す補助動詞
そして、
「ず」は、打消の助動詞などではなく、
「~す」が濁音化したものなんです。
また、次のような補助動詞もあります。
おはしまし+合ふ→おはしまさふ
こういう補助動詞は、ちょくちょく出てくるのに、
訳出にあまり重要性がないため、
おろそかになりがち><。
逐語訳するなかで、出てきたものから押さえていくようにすれば、自然と身についてきます。
よろしくどうぞ☆
ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ
正解は…おはさうず
(o^-')b
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あいでした