【帚木206-1】さりとも、絶えて思ひ放つやうは…
【古文】
「…さりとも、絶えて思ひ放つやうはあらじと思うたまへて、とかく言ひはべりしを、…」
ーーーーーーーーーーーーーーー
(左馬頭の物語は続きます)
「…さりとも、
訳)「…そうだとしても、
絶えて思ひ放つやうはあらじと思うたまへて、
訳)(女が私を)まったく見限るようなことはあるまいと存じまして、
とかく言ひはべりしを、…」
訳)あれこれ言いましたけれども、…」
【古文】
「…さりとも、絶えて思ひ放つやうはあらじと思うたまへて、とかく言ひはべりしを、…」
【訳】
「…そうだとしても、(女が私を)まったく見限るようなことはあるまいと存じまして、あれこれ言いましたけれども、…」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【さりとも】
■【絶えて~じ】
※【じ(打消推量)】
■【思ひ放つ(おもいはなつ)】
■【やう(様)】
■【思うたまふ】
※【たまふ(下二段)】
■【て(単純接続)】
■【とかく】
■【はべり】
■【し(過去)】
■【を(逆接)】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇