【帚木57-②】「非参議の四位」を解釈のヒントに♪
おはようございますあいです。
センターまであと28日☆
イラスト解釈は、ただ読むだけで力がつきますので、
毎日、携帯からでもいいので、
時間をとって読んでくださいね♪
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【今日の源氏物語】
「…なまなまの上達部よりも非参議の四位どもの、世のおぼえ口惜しからず、もとの根ざし卑しからぬ、やすらかに身をもてなしふるまひたる、いとかはらかなりや。…」
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
最愛の桐壺更衣を亡くした桐壺帝は、亡き更衣に生きうつしの藤壺宮を入内させます。更衣の忘れ形見である光源氏は、元服して臣下となり、左大臣の娘(葵)と結婚するも、藤壺宮への想いは募るばかりでした。ある梅雨の夜、義兄である頭中将と光源氏、そして友人である左馬頭と藤式部丞が、女性の品定めを始めました。
今回は、「非参議の四位」という身分についてです♪
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「参議」とは、国家の政治上の議事に参与すること。
「非参議」とは、辞書には次のように書いてあります。
【非参議(ひさんぎ)】
①三位以上で、まだ参議にならない者。
②四位で、一度参議になったことのある者。
③四位でも参議の資格をもつ者。
(※Yahoo!辞書より)
つまり、まだ衆議院議員、参議院議員になっていない人のようですね^^;
平安時代は、今のように民主主義ではなく、
律令制(貴族による世襲官僚制)でしたので、
今の国会議員と考え方は違いますが、
肩書きとしては、そんな感じ♪
この図のように、四位でも参議の資格はあるんですが、
四位でも、まだ参議に昇らない人ならば…
出世コースから外れた人といえるでしょう^^;
つまり、左馬頭は、
そんなエリートツンツンの家柄じゃない娘のほうが、
下手な上達部の娘などよりも、
物腰もやわらかく、素敵だと言うのです。
ちなみに、上達部(かんだちめ)というのは、
参議までを含めた上流官人をさします。
身分や階級が高いと、やはり娘も、気高くツンケンしているのでしょうね。
葵の上のように…^^;
最後の「かはらかなり」という言葉は、実は辞書には載っていません。
古文のなかで、ほとんど見かけない語です。
ですが、この上達部との比較、直前の「やすらかに身をもてなしふるまひたる」という内容とのつながりから、
ある程度の想像がつきますよね♪
(o^-')b
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毎日、古文に触れていますか?
一日でも空いたら、この時期墓穴ですよ^^;
なかなか続かないあなたは、せめてこのイラスト解釈だけでも、毎日読んでみてください。
古文目線が身につけば、あとはちょっとしたコツで十分です。