【帚木51-②】「左馬頭」「藤式部丞」とは☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木51-②】「左馬頭」「藤式部丞」とは☆

おはようございますラブラブあいです。

 

途中からお読みくださる方は、

以下の【これまでのあらすじ】を読んでください!

途中からでも十分入っていけますよ♪

 

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【今日の源氏物語】

「…そのけぢめをば、いかが分くべき」と問ひたまふほどに、左馬頭、藤式部丞、御物忌に籠もらむとて参れり。
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【源氏物語~これまでのあらすじ】

最愛の桐壺更衣を亡くした桐壺帝は、亡き更衣に生きうつしの藤壺宮を入内させます。更衣の忘れ形見である光源氏は、元服して臣下となり、左大臣の娘(葵)と結婚するも、藤壺宮への想いは募るばかりでした。義兄である頭中将は、光源氏とよくなじんでおり、何でも話せるような間柄でした。長く雨の続いた時節、宮中に泊まり込んでいた彼らは、つれづれなるままに、女性に対する品定めを始めます。

今回は、「左馬頭」「藤式部丞」についてです
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ふう;やっと新しい登場人物が出てきましたね^^;

 

ただ、古文常識のとおり、

今回出てきたどちらも、名前ではなく、官職名ですが;

(;゚;∀;゚;)


 

左馬頭」とは、

さまのかみ」「ひだりのうま(むま)のかみ」などと読み、

左馬寮(さまりょう)の長官を指します。

 

左馬寮とは、宮中で馬の飼育や馬具に関することを司った役所で、

左と右に分かれます。

 

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馬寮のことは、桐壺の巻でも出てきましたね♪



そこの長官というのだから、けっこうエリート青年です!

身分は、従五位以上といわれます。


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経験も豊富なのでしょうね^^;

今後、「雨夜の品定め」で、リーダー的存在感を出して、多くを語ってくれることでしょう!

ヽ(゚◇゚ )ノ

 

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一方、「藤式部丞(とうしきぶのじょう)」とは、

式部省の役人です。

 

式部省は、文官の礼式や行賞を司る重要な省ですが、

式部大丞で正六位相当、式部少丞で従六位相当ですので、

左馬頭よりも地位が低いと考えられます。


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一般的な身分に近い分、いろんなタイプの女性ともつながりがありそうですね♪


 

「雨夜の品定め」では、

光源氏、頭中将、左馬頭、藤式部丞という、この4人がそろって、

あーだこーだと女性談義が始まります♪


 

当時の女性観を知るうえで、参考資料ともなりますし、

現代にも通じる部分もあって、面白いので、

源氏物語の中でも有名な章段なんですよ♪

(o^-')b

 

今回の源氏物語イラスト訳はこちら→
 


あいでしたラブラブ