【桐壺234-②】古文解釈~右大臣の権勢☆
おはようございますあいです。
【古文】
春宮の御祖父にて、つひに世の中を知りたまふべき右大臣の御勢ひは、ものにもあらず圧されたまへり。
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【これまでのあらすじ】
いつの帝の御代でしたか、それほど高い身分ではないのに誰よりも寵愛を受け、亡くなった桐壺更衣という妃がいました。忘れ形見である光源氏は、美しく才能にあふれ、12歳で元服の儀を迎えました。その夜、左大臣の1人娘が添臥として、光源氏の正妻となされることになりました。
今日は、右大臣についてです♪
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右大臣とは…
あの、弘徽殿女御のお父上であり、
春宮(のちの朱雀帝)のお爺さんです!
w川・o・川w
いまの桐壺帝が若いころ、
…と、家の威信にかけて、弘徽殿女御を第一后として入内させたんでしたね^^;
そして、弘徽殿女御は、第一皇子を生み、
皇女たちも2人生み…
右大臣家は、めっちゃ権勢を極めておいででした!
しかし…
帝が、桐壺更衣を溺愛するようになり、
しかも、桐壺更衣との間に第二皇子(光源氏)までもが生まれたせいで、
弘徽殿女御を筆頭とする后たちや、
右大臣はじめとする家臣たちによる、
桐壺更衣への批判や嫌がらせがはじまったんでしたね。
((((((ノ゚⊿゚)ノ
ただ、
第一皇子(春宮)を生んだ弘徽殿女御や右大臣家の権勢は、
桐壺更衣が後見がないということもあり、
揺らぎないものでした…。
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しかし、桐壺更衣の死後、
先帝の四の宮である藤壺宮が入内し、
帝のご寵愛を独り占めするにあたって、
帝の関心が、寵児である光源氏と、
寵后である藤壺宮にばかり向いていきます。
右大臣勢力にも、少しかげりが出てきたかもしれません。
ヽ(;´ω`)ノ
したがって、右大臣は、
自分と同等もしくはそれ以上の地位である
左大臣の一家を取り込もうと画策したみたいですね!
「左大臣の1人娘を、ぜひ春宮妃に!」
当時、貴族の娘の存在は、政略結婚させることで、
一家の繁栄の鍵となる存在でした。
左大臣は、娘は、1人(葵の上)しかおりません!
「左大臣の1人娘を、ぜひ春宮妃に!」
この申し出は、一家の鍵となる娘を取り込むことで、
左大臣の勢力を押さえるとともに、
右大臣勢力を揺るぎないものにするという意味で、
最高の画策だったんですね!!
( ̄Д ̄;;
しかし、左大臣は、帝と組んで、その画策を阻止すべく、
葵の上を、光源氏の正妻にしちゃいましたぁ!
(ノ´▽`)ノ
これにより、
右大臣勢力の鍵となる「春宮」と対峙するように、
左大臣勢力の鍵となる「光源氏」の存在ができたんですね!
左大臣勢力に押され気味になった右大臣勢力の構図ができたのは事実です。
(o^-')b
あいでした