【桐壺160-②】古文常識~「才」の読みは?
おはようございますあいです。
【古文】
弁も、いと才かしこき博士にて、言ひ交はしたることどもなむ、いと興ありける。
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【これまでのあらすじ】
美しく、才能あふれた光の宮の将来を案じた父桐壺帝は、高麗の人相見に内密に占ってもらいます。光の宮の相は、国王となることも、家臣となることも、難しい相なのでした。
今日は、「才」についてです。
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「才」は、「ざえ」と読んで、もとは素材・素質の意。
平安時代の男性貴族は、漢文を素養としました。
才(漢学の教養)に裏付けられた世間的常識こそ、大和魂だったと言っても、過言ではありません。
なので、
「ざえ」は、漢学を中心とする学識をさすのが一般的です。
右大弁は、「才」ある学識人だったようですね!
だからこそ、
まだ、正式な後見人ではないけれど、
後見人のように、光の宮のお世話をする役に任命されたのも、この「才」のおかげだったのかもしれません!
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また、日本人の素養は、漢学だけに留まらず、
和歌や音楽にも、その「才」の発揮できる機会もありますよね。
よって、「才(ざえ)は、
音楽など、アーティスト的素養もさすこともあるので、ご注意くださいね♪
(o^-')b
☆今回の古文常識☆
「才」は「ざえ」と読んで、
漢学の学識、芸術方面の才能をさします。
あいでした