【桐壺100-③】潮垂る | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺100-③】潮垂る

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■うち返す

■つつ

■しほたれがち

■のみ

■おはします

■尽きす

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今日は、「しほたれがち」についてです☆

 

【しほたれがち】

悲しみの涙に浸ってばかりいる様子

 

「~しがち」という表現は、現代でも使いますよね。

 

それは置いておいて…

 

【しほたる(潮垂る)】という動詞について、少し解説を加えますね。

 

①潮水に濡れてしずくが垂れる

②衣服がぐっしょり濡れる

③涙で袖が濡れる、涙を流す

 

なんとなく、雰囲気で分かってもらえると思います。

 

「潮(=海)」は、当時の都会(京都)にはありませんので、必然的に、①の意味は使う機会が少なくなっていきます。

 

潮水はしょっぱいです。

なので、同じように、しょっぱい味のする「」に、イメージが移ってゆき、そのうち、③の意味にばかり使われるようになっていったのが、この「潮垂れがち」という表現です。

 

こうしたのイメージ古語☆

 

他にも、「袖が濡れる」「」など、「涙」のイメージに重ねて膨らませた表現が、古文では頻繁に出てきますので、また参考にしてみてくださいね♪

(o^-')b

 

あいでしたラブラブ

 

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■うち返す…繰り返す

■つつ…~し続けて

■しほたれがち…涙に浸っている様子

■のみ…~ばかり、~だけ

■おはします…いらっしゃる

■尽きす…尽きる

     ダウン

【原文】

うち返しつつ、御しほたれがちのみおはします」と語りて尽きせず。

※重要古語一覧はこちら⇒

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最後に、今回の原文と重要古語とを照らし合わせておいてください。

今日もお読みくださり、ありがとうございました。