【桐壺48-③】「なむ」の識別
おかえりなさい あいです。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【今日の重要古語】
■ 【かくても】
■ 【御覧ず】
■ 【まほし】
■ 【かかる】
■ 【さぶらふ】
■ 【まかで(まかづ)】
■ 【連用形+なむ】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今日は「なむ」についてのお話です!
1.花 咲か なむ。
2.花 咲き なむ。
3.花 なむ 咲く。
この3つの文の違い、分かりますか?
1.未然形 + なむ → ~~てほしい(他への願望)
2.連用形 + なむ → きっと~だろう(強意「ぬ」+推量「む」)
3.文中の取り除ける「なむ」→係助詞「なむ」(強調)
それぞれ、文法書で確認してみてください。
ーーーーーーーーーーーー
今回は、「まかでたまひなむとす」なので、
連用形接続の2番☆【強意「ぬ」+推量「む」】
と、ここまでは、判別しやすいと思います。
(※判別しにくかった人は、「なむ」の識別練習してください!)
今回のポイントは、
「む」の訳出ですΣ(・ω・ノ)ノ!
【む】
①推量(~だろう)
②意志(~しよう)
③仮定(~としたら)
④勧誘(~しましょう)
⑤婉曲(~ような)
⑥適当(~方がよい)
確述用法は、「きっと~~する」という基本型で憶えてる人が多いと思いますが、
今回、あなたはどう訳出する??
ヒントは、
「~~なむとす」という言い回し☆
【~むとす】=~~しようとする
こういう意志の訳し方が多いということも、
ぜひ、覚えておきたいものですね(o^-')b
あいでした
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【今日の重要古語の答え合わせ】
■ 【かくても】…そうはいっても、それでも
■ 【御覧ず】…御覧になる(「見る」→「見す」→「御覧ず」)
■ 【まほし】…他への願望「~たい」
■ 【かかる】…この、このような
■ 【さぶらふ】…お仕えする、伺候する(「仕ふ」の謙譲)
■ 【まかづ】…退出する(「行く」の謙譲)
■ 【連用形+なむ】…きっと~しよう、~てしまおう(確述用法)
【原文】
御子は、かくてもいと御覧ぜまほしけれど、かかるほどにさぶらひたまふ、例なきことなれば、まかでたまひなむとす。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
おつかれさまでした
【関連記事】