【桐壺48-③】「なむ」の識別 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺48-③】「なむ」の識別

おかえりなさいラブラブ あいです。

 

 

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【今日の重要古語】

■ 【かくても】

■ 【御覧ず】 

■ 【まほし】 

■ 【かかる】 

■ 【さぶらふ】

■ 【まかで(まかづ)】

■ 【連用形+なむ】 

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今日は「なむ」についてのお話です!

 

1.花 咲か なむ。

2.花 咲き なむ。

3.花 なむ 咲く。

 

この3つの文の違い、分かりますか?

 

1.未然形 + なむ → ~~てほしい(他への願望)

2.連用形 + なむ → きっと~だろう(強意「ぬ」+推量「む」)
3.文中の取り除ける「なむ」→係助詞「なむ」(強調)

 

それぞれ、文法書で確認してみてください。

 

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今回は、「まかでたまひなむとす」なので、

連用形接続2番☆【強意「ぬ」+推量「む」】

と、ここまでは、判別しやすいと思います。

(※判別しにくかった人は、「なむ」の識別練習してください!)

 

今回のポイントは、

「む」の訳出ですΣ(・ω・ノ)ノ!

【む】

①推量(~だろう)

②意志(~しよう)

③仮定(~としたら)

④勧誘(~しましょう)

⑤婉曲(~ような)

⑥適当(~方がよい)

 

確述用法は、「きっと~~する」という基本型で憶えてる人が多いと思いますが、

今回、あなたはどう訳出する??

 

ヒントは、

「~~なむとす」という言い回し☆

【~むとす】~~しようとする

こういう意志の訳し方が多いということも、

ぜひ、覚えておきたいものですね(o^-')b

 

あいでしたラブラブ


 

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【今日の重要古語の答え合わせ】

■ 【かくても】…そうはいっても、それでも

■ 【御覧ず】…御覧になる(「見る」→「見す」→「御覧ず」)

■ 【まほし】…他への願望「~たい」

■ 【かかる】…この、このような

■ 【さぶらふ】…お仕えする、伺候する(「仕ふ」の謙譲)

■ 【まかづ】…退出する(「行く」の謙譲)

■ 【連用形+なむ】…きっと~しよう、~てしまおう(確述用法)

     ダウン

【原文】

御子は、かくてもいと御覧ぜまほしけれど、かかるほどさぶらひたまふ例なきことなれまかでたまひなむとす。

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おつかれさまでしたラブラブ

 


 

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