【桐壺42-①】聞こえまほしげなることはありげなれど、…
【原文】
聞こえまほしげなることはありげなれど、いと苦しげにたゆげなれば、かくながら、ともかくもならむを御覧じはてむと思し召すに、
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聞こえまほしげなることはありげなれど、
訳)申し上げたそうなことはありそうな様子であるが、
いと苦しげにたゆげなれば、
訳)たいそう苦しげに気力もなさそうなので、
かくながら、ともかくもならむを
訳)このままの状態で、どのようになろうとも(生きるか死ぬか)、
御覧じはてむと思し召すに、
訳)それをお見届けしたいと、お考えあそばされるが、
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【原文】
聞こえまほしげなることはありげなれど、いと苦しげにたゆげなれば、
かくながら、ともかくもならむを御覧じはてむと思し召すに、
【口語訳】
申し上げたそうなことはありそうな様子であるが、たいそう苦しげに
気力もなさそうなので、このままの状態で、どのようになろうとも
(生きるか死ぬか)、それをお見届けしたいと、お考えあそばされるが、
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
桐壺更衣の様子を見て、
帝、彼女の死期を悟ったようですね…
考えたくはないことだろうけど…
帝の立場、困惑…
これからどうするのか…
そのことを想像しつつ…
今宵はお眠りなさいませ
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■ 【聞こえ(聞こゆ)】
■ 【まほし】
■ 【たゆげなり】
■ 【かくながら】
■ 【ともかくも】
■ 【御覧ず】
■ 【思し召す】
■ 【む】
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