【桐壺33-③】「奏す」「啓す」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺33-③】「奏す」「啓す」

おかえりなさいラブラブ あいです。


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【今日の重要古語】

■ 重る
■ ほど

■ 奏す

■ まかづ

■ ~たてまつる

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今日は、「奏す」のご説明をしたいと思います。


奏す」は、「そうす」と読み、「言ふ」の謙譲語です。



いいえ。


ただの謙譲語ではありません!

誰に【申し上げる】のかが、ある程度決まってくる敬語なのです!


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■ 【奏す】(サ行変格活用動詞)

天子(帝、上皇など)に 申し上げる

※「上皇」…天皇が位を退いてからの尊称


■ 【啓す】(サ行変格活用動詞)

三后(太皇太后・皇太后・皇后)や東宮に 申し上げる


 (※Yahoo!辞書より)

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奏す】と【啓す】、セットで覚えておきましょう♪



奏す】は、王様に値する人、すなわち、上皇などに用います。


啓す】は、王様に準じる人、すなわち、皇太子などに用います。



桐壺更衣の母君は、に、申し上げた(=奏上した)のです!



ただ、…いくら更衣の母とはいえ、帝に直接会えるということはなく、

ここでは、手紙か、人づてで申し上げたのだと思います。。


まあ、そのへんは、細かい所ということで…(;´▽`A``


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【今日の重要古語の答え合わせ】


■ 重る…(おもる)病気が重くなる 重体になる
■ ほど…~うち、時

■ 奏す…(帝・院などに)申し上げる【最高敬語・謙譲】

■ まかづ…退出する 【謙譲】

■ ~たてまつる…~申し上げる、お~する【謙譲の補助動詞】

     ダウン

【原文】

日々に重りたまひて、ただ五六日のほどにいと弱うなれ

母君泣く泣く奏して、まかでさせたてまつりたまふ。


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おつかれさまでしたラブラブ



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