【桐壺3-②】解釈~嫉妬②
おはようございます あいです。
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【原文】
同じほど、それより下臈の更衣たちは、まして やすからず。
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さあ!今回は
同じほど、それより下臈の更衣たち
訳)同じ程度、それより下の身分の更衣たち
のお話です☆
桐壺と同じ「更衣」という身分であっても、
お父上のご身分の差で上下関係に差が出ます。
身分差別がはっきり出るのが、この世界の特徴です。
現代においても、同じ平社員でも、上司に優遇されてたり、
家柄が良ければ、一目置かれたりしますが……!(´Д`;)
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では同じ身分の更衣たちの気持ちを想像してみましょう!
夜になると、桐壺更衣は帝に呼ばれ、
しずしずと清涼殿(帝の御座所)に赴きます。
女御や更衣たちは、それぞれ「局(つぼね)」と呼ばれる小部屋にいます。
夜になると、しーんと静まりかえったなか、桐壺更衣だけが、
毎晩いそいそと、帝の御座所へ上がる準備をしているのです。
……ざわざわ……
……ひたひた……
更衣たちは、どんなに悔しい思いで
その気配を感じていたでしょう。
「下臈(げろう)」とは、身分の低い者、年功の浅い者のこと。
もし、身分の高い女御が、帝のご寵愛を受けたのなら、
「やっぱり、身分の差ね!まあ、仕方がないわ」
と、あきらめもつくのかもしれませんが、
よりによって…
自分と同等レベル、またはそれ以下の身分である
桐壺更衣が、寵愛されているんですっ(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
「私は身分で負けたのではない!
女として、負けたのだ(/TДT)/」
考えれば考えるほど、敗北を認めざるを得ない他の更衣たち!
彼女たちの心は、もう、はらわたが煮えくり返って、
どうにもこうにも、まったく心穏やかではいられない。
…これが「安(やす)からず」という状態です。。。
(°Д°;≡°Д°;)
女御たちからも、妬まれ、さげすまれ……
同じ身分の更衣たちからも疎んじられ……
桐壺更衣は、後宮でまったく居場所がなくなり、
心身ともに、追い詰められていくのでした。。。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
【原文】
同じほど、それより下臈の更衣たちは、まして やすからず。
【口語訳】
同じ程度の更衣、それより下のご身分の更衣たちは、いっそう 心穏やかではない。。。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
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【今回の重要古語】
■ ほど
■ 下臈(げろう)
■ まして
■ やすし
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ではでは☆ いってらっしゃい
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