癒しのダラムシャーラー
「あぁ、私、疲れていたんだなぁ。」
ここ、ダラムシャーラーに着いたとき、
癒されている自分自身に気づいてそう思った。
鼻の奥をツンと刺激する森の匂い。
インドとは思えない涼しさと清らかな空気。
そして、優しく穏やかな人々。
「ここなら、住めるなぁ。」と
日本を離れてから初めて本気でそう思った。
ここダラムシャーラーは、あのダライラマ14世が亡命している地だ。
亡命チベット政府の拠点であるこの町に多くのチベット人が共に暮らしている。
そしてセキュリティオフィスを通して、「ダライラマ謁見申し込み」をすれば
観光客である私たちも謁見することができるというので、さっそく出向くものの、
残念ながらダライラマ14世はドイツにご滞在中とのことだった。
ご多忙なのである。
++++++++++++++++++++++++
私の癒しの空間「MOMO CAFE」
私と年齢の変わらない男性2人で経営している小さな食堂だ。
美味しい上に安いので、毎晩夜はここで食べていた。
友達になったSopa(写真左)。
チベット語を丁寧に教えてくれたり、
仕事終わりに仲間と一緒にDVDを観たり、
チベットに住んでいた頃の話を聞かせてくれたり…。
居心地の良いこの土地に、沈没してしまいそうになっていた私に
ダライラマ14世の「レー訪問」の情報をくれたのもソパだった。
彼はレーの友人に連絡をとって、詳しい日程を調べてくれて、
「何かあったときには」とレーのその友人を紹介してくれた上、
最後には、ラダック地方のトレッキング地図までくれた。
それは新品だったから、
なんだか泣きそうになってしまった。
トゥジェチェ(ありがとう)、Sopa。
本当にありがとう。
私、ちゃんと勉強続けるから。
また美味しいMOMO(チベット水餃子)食べにくるから。
きっとまた。
さよなら、癒しのダラムシャーラー。