豊かな西ヨーロッパには、
沢山の労働者が

東ヨーロッパから
働きに来ています。

オランダには大勢の、
ポーランド人が働いています。

オランダの農業、
土木業、工場などの労働の大部分を
ポーランド人が担っているのです。

彼らはとても勤勉で真面目で、
評判は上々です。

噂では、
権利ばかりを主張する
オランダ人労働者なんかより
よっぽどしっかりと仕事をこなし、
オランダ人オーナも
ポーランド人を好んで雇うといいます。


ポーランド人の友人、
グレゴリーという38歳の男性がいます。

彼は大工。

奥さんや子供を本国において、
はるばるオランダまで
出稼ぎにやって来ています。

彼はとても仕事のできる男。

そして、
それはそれはよく働きます。

ペンキを塗ったり、屋根を直したり、
何か仕事が入ると
その仕事が終わるまで、
ご飯もろくに食べずに働き続けます。

土・日、祝日も仕事が入れば
がむしゃらに働いています。


ポーランドは、
まだまだ貧しい国。

私も行ったことがあるのですが、
物価はオランダの
1/3、1/4といった感じでした。

ポーランド人たちは早く
’貧しさ’から脱出したいのです。

だから彼らを見ていると、
いつもその必死さが
ひしひしと伝わってきます。


グレゴリーの周りには、
生活が苦しいポーランド人が
幾人もいるそうです。

だから彼はいつも、
オランダ人がいらなくなった
テレビだ冷蔵庫だ、洋服だ靴だを、
帰国するたびに
大量に本国に持って帰っています。

私も着なくなった服や靴を
いつも彼にあげています。

国のみんなが凄く喜んでくれるんだ!
と彼は言ってくれています。


とても直向な
ポーランド人たち。

何週間もバカンスを楽しむ
西ヨーロッパ人たちを、
彼らはいったいどんな気持ちで
眺めているのでしょうね・・・。






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