横粂勝仁議員の被災地復興計画、東北の農水産品を中国へ!? | あはれ

横粂勝仁議員の被災地復興計画、東北の農水産品を中国へ!?

元民主党の横粂勝仁議員が15日に東京・府中で開催した「若い世代が引き継ぐ会」の中で、被災地の雇用対策として、被災自治体と中国の都市を提携させ、風評被害に苦しんでいる福島県を始めとした東北の農水産品の対中輸出を増やしていく活動方針を示しました。

(´-`;)…ぇ?

先月は、技術のある失業者は中国で雇用してもらって、中小企業などの技術移転も進める中で、日本に農海産物を輸出する と言っていたので、モノの流れが真逆な話に変わったようです。余りに被災地のためにも、日本のためにもならないような計画だったので軌道修正されたのでしょうか。

横粂議員が、なぜかブログなどでは全く触れない5月訪中の視察先は中国の山東省栄成市 。なぜ栄成市かというと、漁業・農業が盛んで、東北の被災地と非常に似ているからと議員自身が説明されました。だから震災で失業された方の雇用先に、技術移転先に適しているという理屈でした。

現在、中国は日本の食品や農産物について福島を含む10都県は輸入禁止。その他の地域については産地証明を義務付けた上で許可しているものの、実質的には完全停止していると報じられております。そんな中ですから、視察先や交渉相手が中国の商務部であったりすればまだ理解できます。

しかしながら、横粂議員が視察したのは東北の沿岸都市と同じ、一次産業が盛んな栄成市。そして同市で養殖業などを行っている海産品製造企業です。中国の中でも特に海洋産業が盛んな地域で、日本向けに輸出もしている水産関連企業が多く、景気も良いようですが、一次産業なので都市部と比べて所得水準がまだまだ低い地域です(日本と比べようもないほどに…)。そんな地域が、どうやったら東北の農産品、海産品を輸入してまで買うことになるのか。何とも奇妙なお話しです。そもそも、自治体レベルでの友好都市提携と、輸出入規制や産業振興はステージが全く異なる話かと…。

さすがに、そこまで馬鹿な話はないと思うので、これは軌道修正をしたわけではなく、おそらくは批判を廃するために言葉を変えただけではないかと推察いたします。それ自体、聴いている人を誤魔化すような酷い話ですけど、何ぶん説明内容と行動の整合性が全くとれていないので…(´-`;)

そもそも、これまで離党してからは1度だけしか被災地に足を運んでおらず、今のところそれもマスコミを帯同させて、菅首相を批判するパフォーマンスをしたのみ。被災地復興に尽力しているなどとはとてもいえない現状です。この被災地復興プロジェクトについては、普段の軽すぎる言動とは違って、中国側関係者、被災自治体、そして何より被災者さんが絡むという、相手がある話なので心配です。

別なところでは、ブログでもイベントでも、自分以外の国会議員をボロクソに批判してますが、例えば、民主党時代に、同じ福島県対策室に所属して、横粂議員と違って被災地と中央で実際に活動をして頑張っている高邑勉議員も含まれるのでしょうか。同じ対策室のメンバーで、不信任決議の時に説得された相手。横粂議員の露出と比べものにならないにしても、その取り組みがメディアで取り上げられつつあります。地道に頑張っている議員がいることは、きっと横粂議員も知っている。知っていながら、そういう話は一切せずに、自分を立てたいがために、十把ひとからげにしてこれを批判する。非常に情けなく、汚いやり口です。久々に高邑議員のブログを見ましたが、被災地のレポがとてもキツイ内容でした。その現状に胸が締め付けられるような思いをするから、尚更、横粂議員の薄っぺらい議員活動、目立たなくとも地道に活動をしている他の議員を小馬鹿にするような言動に腹が立ちます(´-`#)

該当部分の起こしは以下。○×△□は聞き取りにくかった箇所です。

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若い世代が引き継ぐ会@東京・府中
2011/7/15

(国会見学が少ないという話から)

――それで政治家がやっぱり仕事をしていないんだと思ったときに、大半の政治家が何をしているかというと、実際選挙ばかり。私も自己反省のものとして冠婚葬祭に行く。地元の冠婚葬祭。葬式があればすべて行く。地元新聞を見てお悔やみ欄があればそこに弔電を出す。結婚式であればそこに行く。メッセージを出す。でも、そんなことばかりで、本当に国がよくなるのか、地方議員以上の地方議員と言われるのが、今の国会議員だという現状です。そして私が内閣不信任決議案、造反したという形で除籍をされたように選挙のことだけを考える、そして政党の事だけを考える。政党のサラリーマン化。国会議員の政党のサラリーマン化が進んでいるものと思っております。

選挙に関して、お金が貰える、組織が貰える、だからやはり政党に尽くしていく。そうすると政党のピラミッドの中にいて、おかしいぞと。何かおかしいぞと思っても声をあげることができない。まして行動することができない政治家があまりにも多いかなと思っております。そこで飛び出た私として、では今後何をやっていくかと考えた時に、当たり前の事をしようと。もう本当に、国民の皆様が国会議員に期待することをやっていこうと思っています。

一つ目が被災地の方のために何ができるか。自分一人でできることとしては、国会としてできることは第二次補正予算ですとか、特例公債ですとか、法律を通すとか、予算を通すとか当たり前のことで、じゃぁ私が何をすべきかとなると、きょうの審議でもあったんですが、第2次補正予算には雇用に関するものが全然含まれていないんですね。共産党の方が主張して○×△□。

もう瓦礫とか、撤去重要。仮設住宅も重要。でもそれの時代じゃなくて、もう4か月経っていて、職を失っているのに職に対する、雇用に対する予算が何らついていない。そうなった時に被災地の市と中国、市そこを提携都市を結ぶことで、例えば福島県の風評被害にあっている野菜ですとか、そういった魚介類というものを中国の方に輸出して買ってもらうとか、そういった連携をしていく。また中長期的に連携をしていけば、東北の農産物をドンドンドンドン輸出していける。日本の技術、日本の農産魚介、そういったものを輸出できる仕組み。そのために今活動しているところがあります。

(議員立法の話へ)