横粂勝仁議員、被災者雇用を中国で | あはれ

横粂勝仁議員、被災者雇用を中国で


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元民主党の横粂勝仁議員が16日にトークライブ「Live Wire」に出演されました。在党時に民主党災害対策本部の福島県対策室を放り出してまで無所属議員になり、独自の被災地復興プロジェクトを行うと言っておられましたが、フリーランスライターの畠山理仁さんがまさにその内容を問う質問をしてくれていました。

議員の計画を簡単に言うと、職を失った農業・漁業就業者さんや中小企業について「中国に進出したって頑張りたいと思う技術を持った方々」は山東半島(黄海の西北、朝鮮半島の西向い)の山東省栄成市に行ってもらい、そこで「漁業、農業を輸出していく」「世界で攻めていきたいという方の声に応えていく」のだと。すでに先方と連携の約束をして、市長・副市長も今度来日する予定であるとのこと…(´-`;)ハエー

聞いた時には東北地方の空洞化や、一次産業の衰退に更なる拍車をかけそうとか、お金が地元で回らない復興って…とか色々な不安がよぎりましたが、それより何より被災者の方々がそれを望んでいるのか、その現地のニーズを調べた上での行動なのかという点が一番気がかりです…。また「都市間交流」とも言ってましたが、中国側の首長さんに話をする前に、日本の被災自治体の首長さんに話をしたのかも不明です。第一次産業に従事されている方々は、その他の産業従事者さんより、遥かに地元への愛着が深い方が多いですし、何より復興の中心となる働き世代の方々を国外に出して誰が復興を担うのでしょう…。被災自治体の首長さんは、今後の人口流出を多分に懸念されていると思いますし、同じく93年の地震と津波で大きな被害を出した奥尻島が今、まさにそういう危機にあると、ついこの間の新聞で読んだばかりなので尚更気がかりです。

ちなみに中国山東省の漁業従事者の2007年における1人当たり平均年収は2007年で8136元、農業従事者の平均年収は4985元(ココの記事から )。日本円でそれぞれ10万とちょっと、6万円とちょっとです(きょう17日のレート換算で。多分あってる…はず)。4年間でもうちょっと増えていると思いますけど、日本の一般の漁師さんが、仮に地元の方々の10倍の年収を保障されたとしても、中国でずっと暮らしていくならいざ知らず、数年後に日本に戻れるどころか、ローンを抱えていたら、その支払いだけでも厳しいかと思います…。農業だと厳しいどころではないと…。

そこで単純になぜ、いきなり中国なんでしょう…!? 同業種ならせめて国内他地域(横須賀・三浦だって一次産業あるし)だと思うのですが、その点については可能性の有無を探られたのでしょうか…。よくよく、あらゆる手段を考え、講じた末に、それでも今後は中国で頑張りたいと思う方がいれば、そこで始めて「こういう話がありますよ」となるのでしょうが…、どうも腑に落ちません。

腑に落ちないので、山東省栄成市の人民政府公式HPを見たら、議員来訪の記事がありました。 中国語がわかりませんので、ざっと翻訳サイトを利用してみたのですが、同市市長の弔慰や震災直後の支援に対する横粂議員の謝辞以外は、その後の震災支援などについての記述は見当たらず…。日本は重要な市場だとか、日本企業の市内への投資についてなどの記述がメインの記事で、かなり営業をかけられたように読めてしまいました。まさにシティセールス。これでは、不安になります(´-`;)

横須賀市議会では、もし横須賀が直接被災したらという真剣な議論が行なわれているのですが、横粂議員だと「中国に行ってください」とアッサリ言われそうで怖いです。イベントの該当部分は起こしましたが、Livewireさんの公式で録画も見られるよう です。

最後に、まだやるか、というところで小泉進次郎議員との握手事件の話題もありました。畠山さんが小泉進次郎議員にインタビューした映像(初見)なども使用されていますが、私の記憶違いでなければ、横粂議員は選挙前に横粂議員の後援会(といっても横粂議員が責任者)公式サイトのトップページに問題となった動画を貼り付けておられたと思います。それで、横粂議員がこういう言い分をするのは非常に問題があるというか、たん的にこズルイ(´-`;)

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2011/6/16 Livewire

――今の段階で横粂さんが、選挙区民じゃないですけど、同じ日本国民で、日本の国を良くしようと思っている横粂さんが、福島の方、福島だけじゃなくて茨城とか、岩手とか、宮城とか被災地いっぱいありますけども、お一人でどうやってその方々のために、活動できるっていうふうに思ってらっしゃいますか。

まずはその超党派での、その法案に関しては、しっかりと必要なものを通していく。そこを野党だからといって反対、意味のない反対はせずに議論していく。そういったところでまずは邪魔をしないということ。プラスあとは私個人として何ができるかというと、もちろん前も石巻も行ったり、そこで瓦礫の柱をチェーンソーで切って、それで火を起こして風呂を焚いてとか、一人ひとりの方に、もちろんご支援というかたちはできていますけど、でもそれが究極的な国会議員の役割ではなくて、自分がやっていく場合にどうするかとなると、私は中国栄成市との連携。中国栄成市と東北地方の連携作りに今、邁進していて、それもフレームとしてかなりできてきたんですが、東北地方が漁業・農業が盛んな都市が多くて、そこが壊滅的にやられて職が無くなってしまっている方がいる。そこを幾ら支援して高台に住居を作って、じゃぁやって下さいと言ったって、風評被害、海がやられている、農地がやられているって思いがある。または養殖であれば、アワビの養殖であれば3年、4年かかるんですね。今から始めて下さいといったって、アワビが育つまでに4年かかると、じゃぁ4年間どうやって収入を得るのってなった時に、じゃぁ連携できる都市があるんじゃないか。それが中国栄成市。山東省という、一番突き出た半島の朝鮮半島に近い、日本にも一番近い栄成市という場所が、まさに東北と同じ漁業・農業の中心地で、中国全土の中の食品ベースと言われる。中国全体のGDPで10位だとも言われている。そこと連携するために、私は直接乗り込んで、乗り込んでというか行かさせて頂いて、市長、副市長にも思いを伝えて、もう連携の約束もして、今度市長・副市長も来てくれますし、そこでやはり被災地の方で、中国に進出したって頑張りたいと思う技術を持った方々、または中小企業でそちらで支援をしてくれるなら出して、それを日本に、いい漁業、農業を輸出していく。または中国全土に輸出して、送って、世界で攻めていきたいという方の声に応えていくとか。やはり自分ならではの、もちろん政府じゃなければできないこともあるけど、政府が見落としがちの都市間交流とか、実はそれ私民主党の時に栄成市の市長から物資を送りたいと言われて、それを党に繋ごう、政府に繋ごうとしても、やはりそれを拒絶されてしまったんですね。

――どうして拒絶されたんですか?

やはり、福島県のことで精一杯で、もうそのことは自己完結でやって下さいみたいな。でも、私はそれこそが外交であって、ODAとかあんなばら撒きとか言いますけど、そうじゃなくて、困った時に手を差しのべてくれる国に、しっかりと結ぶことが外交であって、これをやらないのは勿体無いですと伝えても、やはり自己完結でやって下さいで終わっちゃうんですね。だから、やはり一国の総理、党というのができないのであれば、議員外交というか議員で繋いでいく。で、栄成市にいったら国会議員として一人できたのは始めてだと言われるんですね。GDP10位と言えば、こちらで言えばかなり大きい都市。仙台なのか福岡なのか。そのレベルの場所なのに、議員が一人も行ったことがない。もう小選挙区制の弊害だと思うんですけど、そのなんとか町の町内会長様は知っているのに、省知事とか知らない。アメリカの州知事とか知らない。それじゃやはり今後の時代はダメで、町内会長様は知らずとも、省知事、または州知事を知っている、国会のリーダーを知っている。そこに乗り込んでいく、交渉もする。そういった議員でありたいと思ってますので、そのためのまずルートをやって、まず少しでも貢献をしたい、そして今後の日本、そして今後の被災地の方のために貢献するシステムを作りたいという思いで動いてます。

――党を辞めることで効果的な活動ができなくなるということはお考えにならなかったのですか?

実はビジネスマターだと党というのが邪魔になる時も多くて、もちろん政権与党だからこそできること。予算つけられるってこともあるんですけども、本当にビジネスの世界になると、そこに鈍感な政治家の方が多くて…

――鈍感というのは菅さんのこと?

そうじゃなくて(笑) 全体的な政治家の方々が、あまりビジネスマターに関わっていない、実はビジネスの世界の日中の、かなりトップの方々が集まっている集まりに政治家がいないとか、もっと他国の国だとビジネスに関わっている方、変な意味で関わるではなくて、本当に政治として関わる人達がいるんですが…

――産業振興ということですよね。お金儲けってことではないですよね。

そうですね。でも、その時に今の日本では、やはり何々党とかがあると、あれその党じゃない人もいるしなぁって形で本当に無色透明な方がいい。そういった意味で私はそれがなくなったのでメリットがある。でも、いまだとまだ民主党から抜けた横粂ということで、アンチ民主党になってしまうということで逆に変な色もついてしまっているのでできないんですけど、これを本当に次の選挙でも、無、または自分という形で勝ち抜けば、もうビジネスとか、そういった意味で無色透明で本当に政治が邪魔をしない、経済の邪魔をしない、ビジネスの邪魔をしない上手い橋渡しができる議員としてなれるかなぁと思ってます。