わたしを離さないで / 71点 / NEVER LET ME GO | ゆるーく映画好きなんす!

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ゆるーく映画好きなんす!-わたしを離さないで

奇抜な設定を、純然たる青春ラブストーリーで包み込んで提示する。


『 わたしを離さないで / 71点 / NEVER LET ME GO 』 2010年 イギリス/アメリカ 105分


監督: マーク・ロマネク
製作: アンドリュー・マクドナルド

アロン・ライヒ
製作総指揮: アレックス・ガーランド

カズオ・イシグロ

テッサ・ロス
原作: カズオ・イシグロ

『わたしを離さないで』

(早川書房刊)

脚本: アレックス・ガーランド
撮影: アダム・キンメル
プロダクションデ
ザイン:
マーク・ディグビー
衣装デザイン: レイチェル・フレミング

スティーヴン・ノーブル
編集: バーニー・ピリング
音楽: レイチェル・ポートマン
音楽監修: ランドール・ポスター

ジョージ・ドレイコリアス
出演: キャリー・マリガン /キャシー

アンドリュー・ガーフィールド /トミー

キーラ・ナイトレイ /ルース

シャーロット・ランプリング /エミリ先生

イゾベル・ミークル=スモール /キャシー(子供時代)

チャーリー・ロウ /トミー(子供時代)

エラ・パーネル /ルース(子供時代)

サリー・ホーキンス /ルーシー先生

デヴィッド・スターン

ナタリー・リシャール

アンドレア・ライズブロー

ドーナル・グリーソン
【満足度】

★★★★★★★☆☆☆(71点)

果たしてこの奇抜な設定で無ければならない理由はあるのか?そこが映画表現の非常に難しいテーマです。


【オススメ度】

★★★★★★★☆☆☆(70点)

引っかかりが残るのは間違いない。なぜなら映画自体がそれを望んでいるのだから!


【内容】

□ブッカー賞作家カズオ・イシグロの同名傑作小説を若手実力派キャストの共演で映画化した異色のヒューマン青春ストーリー。イギリスの田園地帯にひっそりと佇む謎めいた寄宿舎を舞台に、過酷な運命を宿命づけられた少年少女たちが、それを静かに受入れながらも今をひたむきに生きる中で紡がれていく儚くも輝かしい青春の日々を、詩情溢れるタッチで瑞々しく描き出していく。主演は「17歳の肖像」のキャリー・マリガン、「ソーシャル・ネットワーク」のアンドリュー・ガーフィールド、「つぐない」のキーラ・ナイトレイ。共演にシャーロット・ランプリング。監督は「ストーカー」のマーク・ロマネク。

◇緑豊かな自然に囲まれた寄宿学校“ヘールシャム”。そこは、牧歌的な田園地帯にありながら外界からは完全に隔絶され、徹底した管理が行われている謎めいた施設だった。そんな静かで整然とした環境の中で、幼い頃からずっと一緒に育ってきたキャシー、ルース、トミーの仲良し3人組。やがて18歳となった3人はヘールシャムを卒業し、農場のコテージで共同生活を送ることに。初めて接する外の世界に不安や喜びを感じていく3人。そして、いつしかルースとトミーが恋人になったことで3人の関係も終わりを迎えようとしていたが…。【allcinema】


【感想】

一部(?)で、その奇抜な設定と、繊細な語り口が、かなり話題になっていた『わたしを離さないで』を観ました(°∀°)b


いやー、難しい!あ、内容が難しいんやないっすっよ、映画としてこれでOKなのかの判断が難しいんすね~(・~・)


原作を読んでないんで、なんとも言えん部分もあるんすけど、一見したときは、ちょっと原作の補完がないと、物足りない出来の作品になってもーてるような気がしたんすね~((φ(・д・。)


でまぁ、その物足りなさについて、この映画の不完全さについて、鑑賞後しばらく考えに考えまくってたんすけど、いや、この不完全な感じとか、説明不足な感じこそが、この映画の魅力なんかな~?とも思ったりして・・・


うーん・・・結局、まだ頭の中がまとまってないんすけど、とりあえず書きます((φ(・д・。)てきとーかよ!


◇◆◇


【映画ではイキナリ解ることなんで、ネタバレになるのかどうか、よくわかんないけど、とりあえず、ネタバレとします!】


簡単な話、基本的なストーリーは、シンプルな難病もの青春ラブストーリーっすね(ノ_・。)


3人の若者が、悲しき運命を受け入れていく過程を、愛の優位性を説きながら、繊細に、ただただ繊細に、映し出していくっつー形なんすね(ノ_・。)


その奇抜な設定については、様々な問題を含んだ重いテーマを内包しているにも拘らず、その問題に対して、直接的には全く触れないという方法論を取ってるので、観てる間は、"その設定がただの設定に過ぎない"ことへのモヤモヤ感がハンパ無いんすね(´・ω・`)


実際、観終わった直後のレビュー(鑑賞メーター)では、"設定を生かしきれていない""設定に代替が効いてしまうのが問題"と書いたんすね・・・で、現時点でもこの部分は良しなのかどうかなんともいえない・・・


肯定しきれない部分はあるんすけど、じゃぁこの方法論以上に効果的な方法はあるのか?他の方法論で、この映画以上にその部分への問題を意識させることは可能なのか?と考えると、やっぱりこれで良いのかもという気もする・・・


"美しく悲しい青春ラブストーリー"のなかに、自己犠牲という"美しい人間性"を包み込んで、観客に提示することによって、観客がこの奇抜な設定について深く考えざるを得ないようにさせる・・・


"人間"を繊細に描きさえすれば、設定は、ただ設定としてそこにあるだけで意味を持ち、テーマとして成立するということの証明と言えなくも無いのかも知れない・・・


だから、この映画は、これで良いのかも知れない((φ(・д・。)全く描かないというのは強調でもあるのか?


◇◆◇


いやー、いろんな意味で考えさせられました((φ(・д・。)


非常にモヤモヤ感が残る映画なんで、鑑賞後すぐはイマイチ感があるんすけど、考えれば考えるほど深みを増していく作品です♪


だからといって、満足したかというと、これがまた微妙なトコで、見てから10日以上経ってるのに、未だに面白かったのか面白くなかったのか良くわかんない時点でどうなん?っつーのもあるんすね・・・


なので、オススメか?っつーと、なんとなくオススメっつー感じです(σω-)。o ○


個人的満足度 71点! オススメ度 70点!


◇◆◇


↓結局この設定を
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↓物語の推進力に
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↓出来ているのか?
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↓というのがモヤモヤの原因
ゆるーく映画好きなんす!-わたしを離さないで
↓イキナリ提示することで
ゆるーく映画好きなんす!-わたしを離さないで
↓サスペンスとしての推進力はなくなるが
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↓ドラマとしての推進力は増すのか?
ゆるーく映画好きなんす!-わたしを離さないで

しかし、この設定にした時点で、結末はわかってるわけで、それはそれでどうなんだ?っつーのはやっぱある・・・ああ、結局どうなんだこの映画は・・・オレは満足したんやろか!?←しらんがな!


◇◆◇