鑑賞後すぐは高揚感を覚えるが、暫くすると焦燥感に苛まれる・・・
『 忘れられた人々 / 76点 / LOS OLVIDADOS 』 1950年 メキシコ 90分
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★★★★★★★☆☆☆(76点)
1950年のメキシコ映画がこんなにも凄いとは・・・。ルイス・ブニュエル作品を観直していかないと!
【オススメ度】
★★★★★★★★☆☆(80点)
観てない人も多いと思うんで、ぜひぜひ観てください!!!面白く観れた後に考えさせられる傑作です!
【内容】
□娯楽の核は残したメキシコ時代のブニュエルの諸作品と較べれば、本編や「ナサリン」はより根源的で、彼の代表的欲求により従って作られたものと言えるだろう。冒頭の解説--NY、ロンドン、パリの景観が映り、全世界で少年非行が社会問題に云々と入る--など煽情めくが、後はひたすら冷徹にメキシコシティのスラムの現状が語られる。ペドロは兄貴分のハイボの影響を受けて共に盲目の大道芸人を襲うが、まだそれほどワルでもなく、母親に邪慳にされながら幼い弟妹の面倒を見る健気な少年だ。なのに、ハイボは自分が感化院に入れられたのは彼の密告のせいと思い込む。彼はペドロの親友フリアンを撲殺し、ペドロは口をつぐむと約束させられた。その夜、ペドロは夢をみる。親友の死体、白い鳩、やさしい母……。しかし、母からもらった肉を奪おうとするハイボにペドロはうなされて目覚める。彼は夢で母に誓った通り、真面目に働こうと鍛冶屋の見習いとなるが、そこへもハイボが現われ、ペドロに隠れてナイフを盗み、これが彼のせいとなって感化院送りに。無実のペドロは反抗的だが、進歩的と自負する院長は試みに彼を使いに出す。しかし、またハイボが、預かった金を奪って消えた。追うペドロは遂にハイボの秘密を仲間に明かすが……。救いのない結末に向かって一気呵成に映画は動く。まるで獣のように。疫病神ハイボを少年の母が誘惑する背徳のエロス。そして、悪夢の中、ハイスピードで飛ぶ鶏のシュールなイメージ。安易な解釈を拒絶するハダカの映画には、観る者も心を裸にして触れ合わなければ……。allcinema
【感想】
ルイス・ブニュエル監督作品って、実は『アンダルシアの犬』ぐらいしか観たこと無いかも!?って急に思い出したんで、名作とされる『忘れられた人々』を観ました♪
ふむふむ、凄いね・・・これが1950年の作品とは・・・
一応、言っときますが、基本的に自分は"古いから"とか"映画史的に重要やから"とかのプラス評価は全くしてません。"今観て面白かったか?"で全て点数をつけてます♪
っつーことで、これに76点っつーことは、1950年の映画って考えたらとんでもない高評価してるっつーことです♪
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いやぁー、こんなにも1950年の映画に興奮するとは思わんかった・・・まいったまいった(;^_^A
1950年代のメキシコのスラム街(ダウンタウン程度かな?)の話なんすけど、今に置き換えても十分成立する"社会派ドラマ"であり"人間ドラマ"になってるっすね♪
この映画は、人間が"嫌悪感を覚えつつも興奮する"部分をぐりぐり突いてきよります・・・この映像から目を離せなくなるっつー部分こそがある意味この問題の根本ともいえるかもしれんっすね・・・
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重い社会派(人間)ドラマやけど、とにかく面白いです!
面白いからこそ深く考えさせられる素晴らしい作品なんで、ぜひ観てみてください(°∀°)b
個人的満足度 76点! オススメ度 80点 !!!
なにしよんねん・・・