平成25年3月はとても楽しい日々でした。

息子は小学校を無事卒業しましたし、家族で岩手県の鶯宿温泉に「卒業旅行」に行ったりもしました。今考えても、人生で最も穏やかな日々だったように思います。

さて、年度末の3月27日のこと。
平日だったのですが、私はふと思い立ち、家族みんなで「八木山ベニーランド」に行こう!と言い出しました。ちょうど、職員の互助会の施設利用券が残っており、使い切りたかったのと(笑)、息子が小学校在学中、一度も行ったことがなかったからです。

この「八木山ベニーランド」は、どちらかというと、昭和ちっくな(笑)、昔からあるタイプの遊園地です。息子は大阪のUSJやひらかたパークに行き慣れていたので、八木山では退屈かと思い、それまで連れて行かなかったのですが、なぜか、この日、私は積極的に八木山に向かおうとしました。

ところで、息子は一日乗り放題のチケットを買ったのですが、私や妻は、特に乗り物に乗るつもりはありませんでした。特に私は高所恐怖症っぽいところがあるので、遊園地の乗り物なんて絶対乗りたくないタイプ。

にもかかわらず。
なぜかこの日、私は息子に「一緒に八木山サイクロン(ここでは一番過激なジェットコースター)」に乗ろう!と言い出したのでした。後に妻は「信じられない光景」だったと語っています(笑)。

そして、私は息子とともにジェットコースターに乗ったのですが…
やはり、私は怖くなって(笑)、必死に座席のバーにしがみついていました。おそらくはものすごい力で。そして、ジェットコースターを降りると、肩の痛みに気がつきました。どうやら、四十肩を悪くしたようでした。

かくして平成25年3月29日。
二日たっても、痛みがとれなかったので、行きつけの(通風・高尿酸血症)近所の整形外科に行きました。

私は、せっかくのこの機会に
「私は四十代半ばなんだけど、四十肩なんですか?それとも五十肩なんですか?(笑)」
というネタを先生や看護婦さんにしようと狙っていました。

ところが、レントゲンを撮ったあとの、診察室は異様にあわただしく、かつ深刻な空気が流れていました。レントゲン写真を見せながら、先生は、沈痛な面持ちで
「左の鎖骨にひびが入っています。問題は、そのあたりに腫瘍のようなものが見えることです。それも一つではなさそうです。紹介状書きますから、至急、K病院(KKR)の整形外科に行ってください」とのとこ。

頭の中が真っ白になりました。
腫瘍。それも複数。普通に考えても良性でないことは確かだよな…
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