ガンダム02

アニメ「機動戦士ガンダム」など編曲 編曲家の松山祐士さんが死亡 東京・練馬で住宅火災(4/7)

7日午後4時35分ごろ、東京都練馬区関町南の木造2階建て住宅から出火、2階の一部約10平方メートルを焼いた。焼け跡から、この家に住む編曲家、松山祐士さん(79)=本名・松山茂=が救助されたが、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁石神井署が出火原因を調べている。(中略)

ガンダム01

松山さんは、人気アニメ「機動戦士ガンダム」「アルプスの少女ハイジ」「家なき子」など、数々の作品で編曲を手がけたことで知られる。(引用終了)
さらばお台場ガンダム、2017年3月5日に展示終了より
ガンダム03

少し時間が経ってしまいましたが、「機動戦士ガンダム」の主題歌の編曲者である松山祐士さんが自宅火災が原因でお亡くなりになりました。

ネット上では話題になっていたのですが、「機動戦士ガンダム」が名古屋テレビで放送開始されたのは1979年4月7日のことです。奇しくも放送開始記念日に永眠されたことになります。

機動戦士ガンダム(Wikipedia)より
ガンダム04

松山氏の死はただの偶然とは思えません。「意味あるシンクロニシティのパワー(6)」でお伝えしたユングの死にまつわるシンクロニシティと同様に時間を超越して発生したことになります。

重要なのは、「タイミング」「意味」です。松山氏のみに重要な意味があったのか、それともこのタイミングだということは、国全体にとって重要な意味があったのか、となります。

いずれにしても、時間を超越して発生した強烈なシンクロニシティは、ユングでは「雷」、松山氏では「ガンダム」というシンボルを通して発生したことです。このように、シンクロニシティは通常の因果律を超越して起こります。これからも増えますよ~。

古典的なシンクロ「コガネムシの逸話」

ユングはどのようにして、こうした現象があることに気がついたのだろうか。その背景には、彼が診察した患者の診察内容が、外的な要因と偶然に一致する現象が多々見られたことがあったようだ。

たとえば、ユングはあるとき、森の中にある患者の家に往診に行ったことがあった。その女性の患者は森の中を散策しながら、子どものころに見た夢についてユングに解析してもらおうとしていた。

「ラグビー元日本代表、平尾誠二さん53歳で死去」より九尾の狐
九尾の狐

その夢の中では、昔両親と一緒に住んでいた家の階段で、幽霊のようなキツネがしばしば現れたというのである。ちょうどその話を女性がしたとき、二人の前方約百メートルのところに突然キツネが現れた。二人が仰天したのは、言うまでもないだろう。

これと同じような例でコガネムシの話がある。スカラベ(コガネムシを象った古代エジプト人の装飾品・護符)をもらう夢を見た女性患者がそのことをユングに話していると、窓にスカラベに似たコガネムシが飛んで来た。

スカラベ

(参考) スカラベ(Wikipedia)

ユングがそのコガネムシを、理知的過ぎて心を開こうとしないその女性患者の目の前で捕まえて、「これはあなたの(夢に出た)スカラベですよ~」と言いながら手渡したところ、女性患者が心を開くようになったという、よく引用されるシンクロニシティのエピソードだ。

スカラベと言えば、古代エジプトでは太陽神ケベリを表し、生成・創造・再生のシンボルとして神聖視されていた。つまり、夢でスカラベをもらった女性は、自分自身の再生が必要なときにシンボルとしてスカラベが夢で登場し、現実でも同時に現れるというシンクロニシティを経験したことになるわけだ。

ユングは長年の体験や臨床例などから、心的状況と何らかの一致をする事象や出来事が、ほぼ同時にシンボリックに起きることがあることに気がついた。

しかもそうした出来事や事象は、因果関係によって起きるのではなく、何らかの意味とか心的要因によって引き起こされる。それによって、一種の覚醒あるいは悟りに近い感覚が得られるというのである。

「シンクロニシティ『意味ある偶然』のパワー」より転載