おくりびと


休日だったので、お昼頃レンタルDVD店に立ち寄ったら店員さんがせっせと新作を棚に並べてるじゃないの。チャンスとばかり新作3本も借りちゃってー(^_^;


まずは、アカデミー賞受賞で話題のおくりびとだ!近所に住む母(70代)も観たいかと思い、誘ってみたら早速やって来た。まあねー、自分より母の方がこの作品世界に近距離だろう。しかし、これが敗因。

母、鑑賞中でもお喋りが止まらない。自分が喋ってるので、セリフを聞いてない。だから分からなくなる。ので、ワタシに聞く。何度「ウルサイ。黙って観てて!」と注意したことか。もう2度と母と一緒にDVDは観ない。


そんな妨害に合いながらも、映画はなかなか良かった。笑いあり、涙あり。

途中でお値段が安い・中・高いと3種類の棺桶が登場。

母、「ワタシがお金を出すんだから、ワタシは上等な棺桶に入れてちょうだいよ!」

自分「・・・分かりました。ワタシは5万円のでいいからね(死んだら分かりゃしないじゃないの)・・・。」


納棺師の仕事に癒される遺族の人々にしみじみして、貰い泣き。ティッシュで涙を拭いていると、母は泣いていない。

自分「お母さん、泣かないの・・・グズグズ」

母「もう水分枯れてるからねー。最近は涙も出ないよ。だから白内障になるのかねえ。」

自分「いや、そうかい。」いやはや、なんと言っていいか(^_^;


いえ、本当にこんな会話を交わしながらも、なんとか感動致しました(笑)
食べて飲んで観て読んだコト-おくりびと 山形に残る有形文化財的な古い建物を使って撮影した映像も良かった。夫婦が住む母親に残された古いお家。


ネットでの皆さんの批評を読んでいたら、広末涼子が演技が下手でガッカリという意見が目立ったけれど、自分はそうは思わなかったな。それは演技が上手とも思わなかったけど、この映画の雰囲気に合ってたと思う。夫の事が大好きで、職を失って田舎に帰ると言われても、明るく肯定してついて来て、いつも楽しそうに暮らす若妻。頼りなげだけど優しい純な妻らしい雰囲気だったもの。夫の仕事に納得できなかったけれど、納棺をする夫の仕事を目の当たりにして微妙に変わっていく表情も良かった。繊細だった。そして、最後に夫の父の遺体に対面した時に、静かにでもきっぱりと言ったセリフもすとんと胸に落ちましたよ。


ダンナに母の希望の話をしていたら、

「好きにして。オレはその頃いないから。」

ちょっとー、母の方がアンタより長生きするってのー? うーん、アリかな(^_^;