本日、自分の誕生日(^-^)。別に嬉しかないけど、嫌でもない。というか、あまり気にしてない。特別なお誕生日祝いもないしな(^_^; で、ちょうど生誕半世紀ということで、早速このブログのプロフィルを書き直した(笑)

さあ、これから50代の10年間を大いに楽しむぞー!ワハハハ!


そして、女優の田中裕子さんも50才だという。へえー、同い年なんだ、知らなかったな。しかも、高校時代、彼女は札幌で過ごしたというではないか。会ったことはナイと思うけどね。50才の女性が主人公の映画が田中裕子主演で撮られたと知り、公開を待って早速観に行った。どんな50才の女性なのだろうか。


大場美奈子50才。朝は牛乳配達をして、昼はスーパーでレジを打ち、夜はベッドに寝ながら「カラマーゾフの兄弟」を読んでいたりする。係累も無く一人暮らしを淡々と続けているようだが、「私には大切な人がいます」と心にしまい込んだ思いを葉書に綴ってラジオのDJに送ったりもする。


坂の町に住み、朝早く牛乳瓶の入ったカバンを肩に掛けて、坂の階段を牛乳瓶をガチャガチャいわせながら駆け上がり、駆け下りる。最後にとてつもなく長い階段を上るとき、下から頂上を睨みつけ、「よしっ!」と気合を入れて駆け上がる。いやー、50才にはキツイぞ、これは。もう、自分には絶対ムリムリ(笑)。田中裕子さん、頑張ったものだなあ・・・。冒頭のこの牛乳配達のシーンはとても気に入った。長崎で撮ったそうだが、山のずーっと高い所までゴチャゴチャと住宅が密集して、家々の脇を細い道と階段が延々と続く。大場美奈子が配達する一軒一軒に、確かに人の生活があるのが感じられるのだ。


ある一つの出来事をきっかけに、押さえていた美奈子の50才まで抱えてきた恋心が新星のように爆発するのだけど。切ないことだけど、哀しみもまた心の奥底に大切にしまって、またた淡々と暮らしていくのだろうか。50才。20才からの30年と80才までの30年。どちらが長い時間なのだろうね。


ラストシーンは美奈子の部屋の本棚。しーんと静かな部屋、壁一面の本棚の蔵書につい目を凝らしてしまう。ところで、北海道新聞11月10日の夕刊のコラム「プラネタリウム」でこの映画が取り上げられていた。筆者は書店にお勤めの方で、さすがに図書に関する造詣が深いし、文章もとても惹かれるものがある。彼我の差にちょっと反省だ(^_^;



夕食:秋刀魚の味噌煮、たらこと蒟蒻の和え物、南瓜の煮物、豚汁

飲物:北海道余市町葡萄作りの匠 藤本毅Lemberger 2003  ミディアムボディの赤ワインで、力強さはあまりないが、すっきりした飲み口で、わりと気に入った。大丸デパートで購入。

反省:相変わらずの物忘れ。50の坂を越えれば、ますます顕著になるのか?!ヤだなあ。