今日は2012年8月5日に開催された、「第21回 らくらく写真部」のレポートを致します。
今回はバーベキューをしたいという事で、河原でバーベキュー&写真教室を行いました。
初参加の方も多かったので、初心に立ち返っての講習を行いました。
テーマは「光を極めてドラマチックな写真を撮ろう」という事で、光の捉え方を勉強して行きました。
まずは、「露出補正」。
露出とは、簡単に言うと写真の明るさの事です。
写真を撮るには現場の光に合わせて「絞り」「シャッター速度」「ISO感度」を適正な値にしてやらなければならないのですが、
現在のカメラはこの部分は自動で出来るようになっています。
しかし、自動露出ではカメラ任せの写真しか撮れません。
これを思い通りの明るさにできるのが「露出補正」です。
カメラのこのマークを押すと、画面にインジケーターが表示されて+、0、ーという表示が出てきます。
これを動かしてやると、写真を明るくしたり暗くしたり出来るようになります。
実際に撮った写真がこちら。明るさが変わるだけで、こんなに印象が変わってきます。
マイナス1段で撮影して、ちょっと調整を行った写真がこちら。
この日は晴天だったので、雲の表現などが露出の変化で随分と変わって見えると思います。
通常、露出補正は白や黒など濃度が極端な被写体を撮影すると、「白の場合は暗くなってしまう」「黒の場合は明るくなりすぎてしまう」という露出計の誤算を補正する際に使用します。
しかし、上記の補正以外でも、この機能を使えば、自由に写真の明るさを変える事が出来るので、ぜひやってみてください。
次に、「ホワイトバランス」。
ホワイトバランスは「色味の調整」です。
日常のにおいて、光を発している物には様々な物があります。
まずは太陽。電球や蛍光灯など人工の光もあります。
これらの光にはそれぞれ色が付いていて、これを「色温度(いろおんど)」と言います。
写真においてはこの色温度の違いを環境に合わせて補正しないと、まともな色に撮る事が出来ません。
フィルムを使用していた時代には、レンズ前にフィルターを付けて対応しましたが、
現在ではデジタル的に補正が出来るようになったため、AWB(オートホワイトバランス)を使用すれば、問題なく撮る事が出来るようになりました。
しかし今回は、このホワイトバランスを利用して、適正ホワイトバランスからわざとずらして撮る事で、
いつもと違う雰囲気の写真を撮ることが出来るのでこちらを挑戦してみました。
モデルは参加者の方が差し入れに持参してくれたいいちこ。笑
■AWB(オートホワイトバランス)
晴天に近い状態なので、太陽光モードとほぼ同じになっています。
■曇りモード(6000k°)
曇りの状態では、晴れにくらべて青みが強くなるので、赤を追加して補正します。
そのため、晴天のもとで曇りモードにすると赤っぽくなります。
■日陰モード(7000k°)
日陰モードでは、晴天時の日陰を想定しています。晴天時の日陰は空の青が反映して、かなり青っぽくなっています。そのため、曇りモードよりもさらに赤みが強くなります。
■電球モード(3200k°)
電球の光は、赤みが強い光です。そのため、青を追加して補正している訳ですが、晴天時にこのモードで撮ると、青がストレートに出て、朝撮影したような印象の写真になります。
このモードで、先ほどの露出補正でプラスにして撮るとなかなか良い雰囲気になるので、お試しください。
■蛍光灯モード(4000k°+マゼンタ)
蛍光灯は、目で見た感じは白い光に見えますが、実際はイエローとグリーンを混ぜたような色の光です。これを補正するため、薄い青とマゼンタ(赤紫っぽい色)を追加しています。
電球モードにくらべ、若干紫っぽい感じになっているのが解りますね。
このようにホワイトバランスを変更すると、同じシチュエーションで撮影しても写り方がかなり変化します。
みなさんもホワイトバランスでいつもと少し違った写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
今回の参加者の皆さんが撮影した写真はこちらでご覧いただけます。
次回のらくらく写真部は、2012年11月25日です。
ちょうど紅葉が始まっている頃なので、新宿御苑での開催を予定しております。
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