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高校から歌うことを始め
大学でアカペラサークルに入り
独学で練習を続けてきたものの

尽きない悩み。

高音は張り上げて、叫び上げ
音程はフラットし

どうにも固い声。

腹式呼吸はできているはず・・・

プロが教える、ペットボトルを壁とお腹に挟んで歌うこともできているのに・・・

そんな中、私はサークルをやめ、一人で歌うことに専念するようになりました。


【一人で歌うプレッシャーの中での出会い】

サークルでの生活は楽しいものでした。

しかし歌うことについて学びがなく、自分一人で学ぶことを選ぶようになったのでした。

これまでグループで人前に出ることはありましたが

一人で歌うことは初めての経験。

ピアノ弾き語りで、ライブハウスで歌うことにしました。

そのプレッシャーたるや相当なものです。

今にして思えば、よくやったな、という感じです(笑)

しかしそのプレッシャーのおかげで、

高くて歌えないような歌を選曲し

それに合わせてボイストレーニングの門戸を叩くきっかけになったのです。

そこで、ひとつの大きな出会いがありました。


【嘘っぱちトレーナーと本物のトレーナー】

2001年頃だったと思います。
今から15年以上も昔の話です。

とりあえずインターネットで大手のスクールを見つけて申込みしました。

とにかくライブまでに高い声を出せるようにならなければならない!

その一心で申込みしました。

通っていたボイトレスクールは予約制で
数人の講師を選ぶことができました。

まずは色んな人に習ってみようと思いました。

そこで教わったことは・・・

これまでにお伝えしてきた通りです。

【講師① ラジオでパーソナリティーを務める人】

一青窈さんに似ていて、優しくて可愛かった

というのはさておき

ピアノでのパフォーマンスをさせました。

それを聞き、アドバイスをくれました。

しかし肝心の、高い声が出るような指導を始めとする
声についての指導は一切ありません。

この方は要するに、モラルセンス指導者、ボーカルトレーナーだったのですね。

私の声を聞いても、その問題点についての指摘はなく、ただただ歌い方の指導のみをして下さいました。

発声の指導を望まず、歌い方について指導を受けたい方には良かったのかもしれません。


【講師② リズムをメインに教える人】

まずは腹式呼吸のトレーニングから。

はい

スッスッスッスー

腹式呼吸で吸って~

8拍で吐いて~

スーーーーー

今でもよく覚えているのですが
このトレーニングに非常に不満を感じていました。

そんなことは散々トレーニングしてきたんだ
楽勝でできんだよ
もっと他のこと教えてくれよ

と。

そして本レッスンに入ると

メトロノーム等を使って、リズムの練習。

えーと



発声は??

これはこれで大切なことですし
今なら私も是非受けたいトレーニングなのですが

当時の私は
とにかく早く高い声を出せるようになりたい!

という気持ちでトレーニングを受けに行きましたし
そのことはスクール側にも伝えていたはずでした。

この先生も、
ボイストレーナーではなく、
ボーカルトレーナーだったのですね。

【講師③ ドレッドヘアーのイケイケ講師】

R&Bを中心にやっているらしく
ちょっと態度のでかい人。

ロックはちょっと待って欲しいな

とやや態度でかめで行ってきました。

難しいですか?
と聴くと

もう覚えてないくらい、よくわからない説明を受けましたが

実際に受けたレッスンも

喉で声を出すから、風邪をひいたりしたとき声が出なくなる

横隔膜をロックして、お腹の中で声を作れば

風邪をひいても歌えるんだよ

という、考え方もロックな先生でした。

わざわざ、図に書いて教えてくださいました。

彼には、声帯という概念はなかったようです。


【ついに科学的な発声と出会う】

このようなトレーナーが勢揃いなスクールに

ただ一人、当時としては先進的で、正しく科学的なトレーナーがいました。

彼と出会い、リードや弓場先生の存在を知り

発声の本当を知る第一歩を歩み始めたのでした。


長くなりましたので、続きはまた今度。