・現在様々な産業が市場の中で、競争し技術を向上させていってると思います。
そんな中、市場を大きく変える技術革新が起こす企業は、必ずといっていいほどその市場を
設計している大企業ではありません。
その理由として、一般的に市場を設計する第一段階として、資源(人・物)があげられる。
そして、第二段階として、プロセス(商品・サービス)に変換していく。市場の第二段階も飽和
していくと、第三段階に移行し始める。
この第三段階まで市場が進むと、今までブランドイメージを構築してきた大企業にとっては、
顧客の求めている要望を取り入れて商品を改良していく事によって、一定の成長率が見込める
ようになります。
そのような段階で、革新的な技術が市場に出てきた場合、有能なマネージャーを抱えている
大企業ほど既存の技術の維持に努めてしまい、革新的な市場に乗り遅れてしまいます。
この現象は、なぜ起こってしまうのでしょうか?
理由は、何点かあげられます。
まず第一に、大企業は上場しているため、株価を下げないためにも小規模である革新的な市場
よりも、一定の成長が見込める既存市場に投資してしまいます。
また、革新的な市場は、規模が小さいため大規模の売上が見込めず、シンプルで低価格で
あるために、市場でもロークラス層に向けて販売していくため、市場で上位をマーケットする
大企業にとって低位のマーケットには、必然的に力を入れず、魅力ある市場で無いと判断して
しまいがちです。
この大企業が犯してしまう問題は、技術の問題ではなくマーケティングの問題であります。
今後大企業は、革新的な技術が市場に出てきた際には、既存組織とは別の組織を立ち上げ、
その市場がどのようなマーケットを形成していくか、試行錯誤を繰り返しながら検討していく事が
重要になってくるのでは、ないでしょうか。