江戸図屏風に見る鷹匠の姿
千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館に収蔵されている『江戸図屏風』。 つい先日ウェブにて屏風を眺めていて面白いことに気がついた。 面白いといってもローカルな話で、個人的に面白く感じただけなので興味のない方は、サラッと聞き流して欲しい。
『江戸図屏風』とは江戸時代初期の頃の江戸の街とその周辺の地域の様子を描き表した資料で屏風が二つで1セットとなっている。 片隻(せき)のサイズは164.5cm×366.0cm。 三代将軍徳川家光が描かれていたり、当時の生活がしのばれる貴重な資料の一つとされている。
屏風の左隻には江戸城と江戸の街が描かれており、右隻は現在の埼玉県の一部、川越街道と中仙道の宿場町が中心となっている。 後述の右隻を眺めていると、ある小さなお城(埼玉県には70を超える城があるらしいので、何という城かはご想像にお任せする)の敷地内で、鷹の調教をしている鷹匠らしき姿が描かれている事に気がついた。 二人の鷹匠がそれぞれオオタカを据えて、なにやら合図をしている。 赤い大緒もはっきりと分かる。
鷹の画を発見した時は何気に興奮してしまったが、ただ発見したことで興奮したわけじゃない。 画にある城は現在、本丸御殿が残るのみで、城の跡地の大部分は住宅地と県立高校などの敷地となっている。 そして画の中で鷹匠が立っている場所の辺りには、【鷹◯◯(◯は伏せ字)】という表札がかかっているお宅が在るのだ。
以前から幸村(ハリスホーク ♂)との散歩中に、そのお宅の前を通る度に『お城の傍に住んでいる“鷹”の付く苗字の人って、ご先祖様が鷹匠だったのかなぁ』なんて、勝手に想像していたものだから、画を見た瞬間にその事を思い出して一人興奮したのだった。 だからってそのお宅に真相を訊ねに行く勇気は無いので、この話はこれで終りとなる。
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