フクロウの眼
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フクロウの眼は基本的に人間の眼と同じパーツであり、光(明るさ、色)を感じる網膜の細胞の性能にも大きな違いは無いそうです。 では夜間に活動できるのは何処に違いがあるのでしょう。 それは網膜の細胞の密度が8倍も有る事と、虹彩を最も縮めた状態の、光の取り入れ口の面積が大きいからです。
因みにサスケの眼と私の眼を比べてみても、遥かに体の小さなサスケの瞳孔の方が大きいです。 このようにパーツは同じでも構造には大きな違いが有るということです。
図を見て頂くと解るとおりフクロウの眼はおよそ眼球とは呼べないような形状をしています。 フクロウが殆ど眼を動かす事が出来ない最大の理由がこの形状に有るかもしれません。 またこの形状では視野角を大きく取る事が出来ないという欠点が有ります。
ではこの形状による利点は無いのか私なりに考えてみました。 人間の眼はレンズから網膜までの中心部と周辺部での距離に大きな違いがあります。 しかしフクロウの眼の形状だと中心部と周辺部の距離の差は小さくなります。 つまりフクロウは視野角のほぼ全域でピントが合っていると想像できるのです。 全域でピントが合っている方が狩りをしやすいですよね。
次にフクロウの眼球の図を良く見ると人間の眼には無い櫛膜(しつまく)というものが有ります。 この櫛膜の役割はよく判明していないのですが、一説によると微妙な動きを見逃さない為に有るらしいのです。
例えば1分間に1mmしか動かないイモムシがいたとします。 人間を含めた殆どの動物はこのイモムシが動いた事に気付かないでしょう。 しかしフクロウの眼には櫛膜があるため、スリットを通して物が見えています。 図のようにあるラインを基準にする事により、僅かな動きでも見逃しません。
このような眼の構造により夜間の飛行やハンティングを可能にしているんですね。
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