ありがとうございました!!!

2011年スーパー耐久第5戦、"KYOSHO アリスモータース EVO X" 初優勝です。

そして、我々"AS Racing"として初の優勝です。

ココまで応援して頂きました全ての方に感謝の言葉を申し上げます。

ありがとうございました。





2008年春、それまでの閉塞感のあるココ日本のモータースポーツ界に新しい形のモータースポーツチームを造るために発進した弊社アドバンスステップ。

最初の1歩として選んだ舞台が国内最高峰のツーリングカーレースである"SuperGT GT300クラス"に、さらにメーカーがデリバリーしている完成車ではなく、独自のスペックで組み上げたマシンでの参戦自体がいまから考えれば自ら飛び込んだ高いハードルへのチャレンジだったとしか思えません。

当時の"SuperGT GT300クラス"と言えば、近年のようなメーカーがデリバリーしたマシンを購入してきてボッと優勝できるような環境ではなく、毎戦毎戦レギュレーション内でどこまでポテンシャルアップできるかが勝負の時代でした。

そこにプラスして、それまで何十年も続いて来た企業からの広告収入で運営するというモータースポーツチームの形ではなく、アニメキャラクターとのコラボによってそのファンのみなさんに個人スポンサーを募って一緒に1台のマシンを成長させていくという新しい形のチームの構築もありました。

当初は製作したマシンも二桁周回数をすることすらできず、そのアニメキャラクターのカラーリングから "レースをするつもりで来ているのか!?" と散々叩かれるレースが続いたことが懐かしくもあります。

それでもチームとして進むべき目標がありましたし、新しいチームを造り上げていく過程をチーム全員一丸となって進んでいました。

その一体感は、1戦1戦経験を積み重ねていくうちに周辺から "おまえらのチーム遅いのに なんか楽しそうだなぁ" ッという声が聞こえてきたほどでした。

そこから相当な遠回りをしながらも"SuperGT"参戦2年目の2009年後半には入賞できるほどに成長させて頂きました。

最初は3シーズン計画でスタートした"SuperGT"参戦でしたが、2シーズン目の最終戦をもって当初のチーム運営の形態を維持することができなくなる事由となりまして、志半ばで"SuperGT"一時撤退となりました。

その撤退と引き換えに多くのチーム関係者と疎遠になってしまったことは悔しい限りでしたが、その一方で今回初優勝をさせて頂きました"スーパー耐久"というカテゴリーに移っても相変わらぬ"AS Racing"への応援とご支援をして頂きました方々には ただただ感謝の言葉あるのみです。

そして、2010年夏からの"KYOSHO アリスモータース"としてスタートした"スーパー耐久"参戦でしたが、メーカーがワークス活動を撤退した"MITSUBISHI LANCER EVO X"の電子デバイスを中心とした最新型マシンの開発の難しさにまたも苦労することになりました。

何度も何度もベースのマシン選択を間違ったのか!?と自問自答することもありましたが、他のチームがやってないことへのチャレンジが "AS Racing らしさ" ということで突き進んできました。

また、そこまでの遠回りで得た経験と失敗を糧に、多少の軌道修正を繰り返しながらモータースポーツチームとして1歩1歩、我々なりの方法で進化してきたことが今回の初優勝に繋がったと思います。

そして、これまで結果に結びつくことができなかったレースにも心折れることなく、チャレンジしてくれた全てのドライバー・メカニック・チームスタッフにも感謝です。

それ以上にここまでなかなか結果という目に見える形でご報告ができなかったのも関わらずお付き合い頂きましたファンの方々、スポンサー企業の方々、陰ながら弊社をご支援頂きました方々にも感謝、感謝です。

この"AS Racing"としての初優勝が少なからず、いままで歩んできたチャレンジの"証"になったことは確かな事実になったことだけでなく、来シーズン以降の"AS Racing"としてのカンフル剤になることでしょう。

ただ、今回は国内唯一のオーバルコースという "LANCER EVO X" としてまだまだクリアできていない課題が影響しにくく耐久レースとしてはレースディスタンスも短い特殊なレースでしたので、今後も通常のロードコースでのレースで表彰台・優勝を狙えるように努めていきたいと思います。

また、"AS Racing" として初志貫徹かつ進歩し続けながら、今後もいろいろなモータースポーツの中のカテゴリーでチャレンジしていきますので、引き続きの応援とご支援を宜しくお願い致します。


チーム代表　ほしな