【今週発売のADV】
3DS『レイトン教授と超文明Aの遺産』【購入予定】
販売・開発:レベルファイブ
エルシャール・レイトン最後の冒険と銘打たれたシリーズ最終章、
3DS『レイトン教授と超文明Aの遺産』が今週とうとう発売。
ゲーム的な進化は頭打ちでマンネリ感が強いシリーズなので、
売りになる新要素は「世界旅行をする」という部分くらいしかないためか
未完ドラマの映画化の如く「これが最後」という点が強調されているが、
シリーズ4作目『魔神の笛』以降の「新三部作」は前日譚という位置づけで
時系列的には3作目の『最後の時間旅行』がストーリーの最後尾に当たるため、
立ち位置としては「新三部作の完結編」と言ったほうが正確な気がせんこともない。
仕様については上画面がメインで、ほぼ前作の『奇跡の仮面』準拠。
元々ゲームテンポの良さ、面倒さを排除したデザインが長所を引き出すミソなので、
『奇跡の仮面』で批判を浴びた操作性がどこまで改善されたかが見所になりそう。
ノウハウの溜まったハード二作目、シリーズ最終作ということもあって
「日刊ナゾ通信」を含めるとシリーズ最大級の500問以上のナゾを収録していたり、
「ひとつの街で完結し、街そのものに論理を超えた大仕掛けがある」というお約束を覆し
複数の街を行き渡る新コンセプトを打ち出してみたりと、集大成らしい力の入れ様なので、
個人的にはシリーズ最高傑作と認識している『最後の時間旅行』を超える出来に期待。
最終作と煽ってはいるが、国内こそハーフミリオンに届くか怪しい水域になってきているとはいえ、ワールドワイドで成功しているレベルファイブの「ドル箱」なので、息子が主人公だった『レイトンブラザーズ・ミステリールーム』よろしく新主人公を据えた新シリーズがあるんじゃないかなー…くらいは誰もが予想するところかと。
【今週発売の注目ゲーム】
3DS『おさわり探偵 なめこ大繁殖』
3DS『ドラゴンボールヒーローズ アルティメットミッション』
ゲームとしての骨格が目新しわけでも出来も大したものでもないが
世界観で人気を得ているタイプのカルトタイトルだった『おさわり探偵小沢里奈』が、
iOS市場で揉まれた結果、助手役だった「なめこ」が主人公に成長して家庭用へ帰還。
ゲーム内容は『ZOO KIPPER』を「なめこ」色に染めただけなので、
完全にiOSの『なめこ栽培キット』から入ったユーザー向けといった感じ。
タイトル名と同じく「小沢里奈」成分を捨てているように見えなくもないが、
売れれば何かしらの動きがあると思ってセールスのほうは気にかけておこう。
PS3『真・三國無双7』
PS3『マクロス30~銀河を繋ぐ歌声~』
PS3『車輪の国、向日葵の少女』
PS3・XBOX360『リズン2 ダークウォーター』
据え置き機では数ヶ月ごとに発売される「無双」シリーズでも
本編としては久しぶりのナンバリング新作『真・三國無双7』がPS3に登場。
プレイアブルキャラクターはシリーズ最多の70人以上、
新たに追加されたアクションシステムなどが売りの
「無双のすべてを超える」、まあつまり言えば何時ものアレ。
微妙に『ワンピース 海賊無双2』(3月20日発売)と時期が被ってる気がするが、気のせいだろう。
PSV『ファンタシースターオンライン2 スペシャルパッケージ』
PSV『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』
PSV『NINJA GAIDEN Σ2 PLUS』
PSVitaでは『ファンタシースターオンライン2』が登場。
PC版は基本無料のアイテム課金型で、PSVitaも同じくDL版は無料配信がなされ
パッケージ版では値段相応分のアイテムコードを付属しており、
昨年SEGAから発売された『サムライ&ドラゴンズ』と同じ販売方法が採られている。
無料配信版もあるゲームなのでパッケージ売上自体はそこまでそうだが、
PSVitaでは久しぶりのマルチプレイ押しの有名アクションゲームなため
数字の見えない部分でそれなりの動きを見せてくるかと思われる。
あとは『閃乱カグラ』と『NINJA GAIDEN ∑2』の対極的な2本の忍者ゲームが登場。
『閃乱カグラ』はベルトスクロールACTから無双系ACTへ鞍替えしているのが最大の特徴。
PSVitaのソフト不足、アニメ化直後の話題性もあって注目度は高く、
瞬間的な爆発力はあるかと思われるが、元は3DSの立体視と煩悩の隙間をついた商品なので、
その売りを殺してしまっては長い商売ができるとは思えないのが難しいところ。
『NINJA GAIDEN ∑2』は移植+アルファ系のゲーム。何度も移植されているのでまあ地味。
PSP『シャイニング・アーク』
PSP『Solomon’s Ring ~風の章~』
PSP『Stellar☆Theater Portable』
PSP『D.C.III Plus ~ダ・カーポIII~プラス』
PSPではモデルチェンジをしすぎて長寿シリーズの有り難味も薄まってきた
『シャイニング』シリーズの新作がひっそりと登場。
PSP市場が後期に差し掛かって以降も安定して数字を伸ばしてきているシリーズとはいえ、
流石に末期化が顕著なので減少は避けられないのでは。
【コメント】
本多知恵子さんの訃報にショック。桂木弥生は美少女ゲームで一番好きなキャラクターでした。
+ゲームクリエーター飯野賢治さん死去 「Dの食卓」作者(朝日新聞デジタル)
ディスク媒体への移行、スペックアップによる本格的な表現力の向上により
ゲームの枠組みが大きく変わった「コンピューターエンターテイメント時代」を象徴する
“風雲児”こと飯野賢治氏が高血圧性心不全で死去。42歳だったそうだ。
一昨年亡くなった菅野ひろゆき氏の没年齢が43歳だったことを考えると
40歳代前半は90年代という時代に乗った若いクリエイターの年齢層と言え、
一時代の終焉…というにはあまりにも早すぎるが、やはり何かが終わってしまった感はある。
飯野賢治といえば世間的には『Dの食卓』から『エネミーゼロ』にかけての隆盛、
着崩したスーツと目つきがキツイロン毛の巨漢というビジュアル、
『300万本売れるRPG(仮)』に代表されるビッグマウスなどが先行しがちだが、
ADVファン的には何といっても音声のみでゲームを構成していた
『リアルサウンド 風のリグレット』のイメージが強いかと思われる。
この作品、現在の感覚でプレイすると周回プレイへの配慮がなさすぎるので
『やるドラ』シリーズなんかと同じでリリースされた時代性を感じるんだけども、
それでも当時を賑わしたソフトと比べて今でも『風のリグレット』が語られる頻度が高いのは、
「企画としての切り口が新しかった」というのが前提条件にあるんだろうけど、
やっぱり飯野賢治は作家で、作られるゲームは飯野賢治でしか楽しめないものだったからー…
(ここで作家論をどうこう言うつもりはないけども)なんじゃないかと、まあ今顧みれば思う。
正直、『エネミーゼロ』も『Dの食卓』も好きなソフトではないし
作品については思い入れもあんまりなく、語るほどのこともないんだけど、
個人的にはコメディADVという題材はもっと掘り下げられると面白そうなのになぁ…
と思っているので、お蔵になった『スパイランチ』、日の目を見て欲しかったかな。
→そろそろゲームのことを語ろうか。第2回『リアルサウンド ~風のリグレット~』(enoblog)
+平均年収は300万円以下?! 衰退化が止まらない美少女ゲーム業界の現状(ビジネスジャーナル)
+巧舟氏と塗和也氏のサイン色紙プレゼントもあり! 「レイトン教授VS逆転裁判 設定画集」サイン会が開催(ファミ通)
+『逆転裁判』シリーズのピアノ楽譜が登場「やさしいピアノ・ソロ 逆転裁判 ベストセレクション」が2013年3月28日に発売決定(ファミ通)
+「レイトン教授と超文明Aの遺産」今度のナゾトキの舞台は世界中。レイトン教授達が訪れる5つの町を紹介(4Gamer.net)
+「ARMORED CORE VERDICT DAY」のスクリーンショットを掲載。見覚えのないパーツの姿もチラリ(4Gamer,net)
+ドイツの夏を彩る恒例のイベントGamescom 2013に,任天堂が出展。年末のヨーロッパ市場は激戦の予感(4Gamer.net)
北米はXBOXが強く次世代機もある程度の普及はするはずで、
日本は固定化していると来れば、まあ必然的にヨーロッパの取り合いになるわな。
+「パズドラ」大ヒットの真相ガンホー森下社長が語った開発の裏側(上)(東洋新聞)
シレっと家庭用での展開も示唆していたり。
+『パズドラ』でガンホーが8倍増益 アイテム商法苦戦でDeNAとGREEの活路は?(Business journal)
株は怖いなぁ…。(※『株トレーダー瞬』の感想)
+【週刊ジーパラが批評65】期待大のPS4、ソフトの継続供給は可能?(Gpara.com)
+ローカライズ専門会社アクティブゲーミングメディアが語る、海外ゲーム市場の動向(iNSIDE)