【スーパーファミコン20周年記念 SFCで発売されたアアドベンチャーを振り返る。】
- サウンドノベル -
『弟切草』
1992年3月7日
SFCを代表するアドベンチャーのひとつであり、
サウンドノベルというジャンルを成立させた偉大な作品。
ただし30万本を超えるヒット作であり当時のプレイヤーからの支持は厚い反面、
ゲーム性は今プレイすると「あみだくじ」となっているため何とも言えない
「成熟前の何か」を感じさせられることとなる。グラフィックは色んな意味で怖い。
映画化や続編が大人の事情で2つあるなど、因縁が色々あるゲームでもある。
『かまいたちの夜』
1994年11月25日
サウンドノベルを代表する本格ミステリにして不朽の名作。
その完成度の高さは勿論のこと、ゲームデザインやシルエットビジュアルは、
現在でも多くのゲームに影響を残している。という事実は私が今更言うまでもない。
SFCを代表するゲームであるのは間違いないのだが、弄られすぎて逆にコメントが浮かばない。
『学校であった怖い話』
1995年8月4日
『弟切草』のヒットのおかげで他社の追従するサウンドノベルは
ホラー色が強かった(『魔女たちの眠り』『ざくろの味』『夜光虫』…)のだが
その文脈の中で登場したモノの、完成した世界観とゲームシステムに、
『かまいたちの夜』とも『弟切草』とも違った毛色の客層を獲得し、
アドベンチャーファンに飯島健男の名を知らしめた傑作。ということにしておこう。
ここで評価されたことが、後の喜劇を生むのは誰もが知っている現実。
- 一般アドベンチャー -
『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』
1994年12月9日
90年代序盤からのアドベンチャーブームが下火な上に、
SFCからはゲームの定価が上がったおかげで普通のアドベンチャーが極端に少ない。
というと色々と私見が入っているのだが、まあ兎にも角にも
コマンド総当たりでクリアできるタイプのゲームが激減したのが90年代序盤~中盤。
そんな中で最も普通じゃないアドベンチャーだったのが、この『ワンダープロジェクトJ』
(なんせジャンル名が場合によってADVだったりSLGだったりする)。
画面上の育成対象を育て見守るゲーム性は未だに評価が高いのだが、
そもそもこれはアドベンチャーなのか?という議論に行き着きかねない作品でもある。
一応ドラマ重視なのでアドベンチャーと解釈してるんだが、どうなんだろう。
『ザ・ブルークリスタルロッド』
1994年3月25日
『ドルアーガの城』をテーマにしたマルチシナリオアドベンチャー。
Yes or Noの選択で分岐し、多数のシナリオが楽しめるゲームデザインが採用されており、
『ドルアーガ』と言えばあの人の某老師曰く「アニメーションに本腰を入れた『ゆみみミックス』
文字とサウンドに重きを置いた「弟切草」、マルチシナリオを追求したのがDOGだった」とのこと。
まあこれについては、真偽は兎も角ここのサイトが一番詳しい。
面白いかつまらないかと言えば明らかに後者だが、先進的だったのは確か。
「SFCで最もスーパーなファミコンソフト」と言うのが個人の感想。
『課長 島耕作 スーパービジネスアドベンチャー』
1993年9月17日
タイトルから『舛添要一の朝までファミコン』的な
ネタゲーっぽさが見て取れるが、割と普通に遊べる作品。
『島耕作』と言えばスッポンを食いに行ったら女将にス(自粛)
つまりエッチな展開が多い作品だが、SFC版も家庭用ではあるがそれなりに確認可能。
とはいっても直接的な描写はないので安心してくれてOK。
『新スタートレック 大いなる遺産IFDの謎を追え』
1995年11月17日
よほどコアなトレッキーでもない限り存在に気づいていないであろう、
『スタートレック』シリーズのゲーム版。恐らく海外産のローカライズ。
如何せんプレイしたことがないが、まあこんなのもあったよ的なタイトル。
『平成 新・鬼ヶ島』
1996年9月29日
ディスクシステムで発売された『新・鬼ヶ島』の実質的なスピンオフ。
元はゲームの衛生放送という先進的すぎる試みだったサテラビュー向けの番組だったが、
好評を博したため(と言うか要望が多かったかと思われる)
「前編」「後編」に分けてNINTENDO POWER向けに発売され、
その後にパッケージソフトとして登場し、多くのユーザーの手に行き渡った。
なにかと不遇のサテラビューソフトでは最も優遇された存在とも言える。
- NINTENDO POWER -
『ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女』
1998年4月1日
ディスクシステム『うしろに立つ少女』を※ニンテンドーパワー向けにリメイク。
内容については…今更私がここで長々書く必要性を感じないほどのメジャーソフト。
文字送りのスピードが遅いというシリーズ通しての短所は受け継がれているが、
グラフィック、音楽、ゲームプレイのどれも練り直されており、
原作ファンから陰鬱感がないという声が聞こえるが、現在プレイするなら圧倒的にこっちが楽。
VCで配信されているので入手難易度は昔と比べてかなり低下。
衛星放送の例のアレはどうしたって?プレイするどころか内容も謎なのに触れれません。
※ローソンのロッピーで専用のROMカートリッジを使用して、好きなソフトに書き換えをすることができたサービスがNINTENDO POWER。末期以降ののSFCで発売されたテキストアドベンチャーはほぼこれ。
『ファミコン文庫 はじまりの森』
1999年7月1日
『ふぁみこん昔話』のパックスソフトニカが制作し、
シリーズ化を視野に制作したため「ファミコン文庫」なんて看板も掛かっている、
現代の田舎が舞台のノスタルジーアドベンチャーゲーム。
かなり丁重に世界観やゲームプレイが練られている作品で、
『新・鬼ヶ島』は古すぎて無理…と思ったプレイヤーでも恐らく楽しめる。
長らくプレミア…というより数が市場に出ていなかったため日の目を見なかったが、
最近になってVC配信がなされ、その実態が知られるようになった。
『メタルスレイダーグローリー ディレクターズカット』
2000年11月29日
スーパーファミコンでは恐らく最後のテキストアドベンチャー。
当時既にプレミア価格で取引されていたFC『メタルスレイダーグローリー』を
ディレクターズカットとしてグラフィックを中心にリメイクして、
上と同じくニンテンドーパワーの書き換え専用で発売した作品。
例によって例の如くプレミア化したことは私が語るまでもないだろう。
内容はというと80年代後半のトレンドに乗っ取ったハーレム系のロボットもので、
メイドでパンチラ、ツンデレ幼なじみで妹萌えという多数の要素が取りそろえられ、
とても任天堂が販売したゲームとは思えないオタ色の強いモノとなっている。
おかげで熱心なファンが未だに多い。実はVC未配信ソフト。
【コメント】
書いていた記事がトラブルで全消失。そしてやっつけ仕事へ…。