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鉄は熱くしてから打つ
とある商店街の有志が中心となって落語会が開催されました。
私も落語が好きなのでもちろん会場へ。やっぱりライブは面白いですね。
話の面白さと、噺家さんの熱気と、周囲の人の笑い声で会場全体が盛り上がり、
聞いているうちに自分が興奮してくるのが分かります。
身も心も「熱くなる」わけです。
この落語会の会場の外では落語のＣＤやＤＶＤが販売されていました。
当然ですが落語会に足を運ぶ人は「落語好き」です。
だから、会場で落語のＣＤやＤＶＤを販売することは効果的ですよね。
「鉄は熱いうちに打て」の言葉どおり、落語好きな方が落語会に来て、
大いに笑って、気分が良くなって、テンションが上がっって、
「あ～、やっぱり、落語は面白いなあ。最高だよ。」と思い、
『熱くなっているまさにその時』で関連商品を販売するのはとても理にかなっています。
ビジネスセミナーに参加するとセミナー会場のエントランス付近では
講師の著書やＣＤ、ＤＶＤが販売されています。これもセミナーを受講して、
聴講者のモチベーションが上がり、学習意欲が高まり、
「よ～し！俺ももっともっと学んで、仕事に生かして成果をあげるぞ。やるぞ～！」
と思い、『熱くなっているまさにその時』に関連商品を目の前に置いているわけです。
最初から目の前にいきなりＣＤやＤＶＤをセールスするのではなく、
「熱くなったその時」にセールスするから購入確率が上がることになります。
これは映画を見終わった後にその映画のパンフレットを購入する時の
あなたの心理を考えると良く分かるはずです。
だ・か・ら・・・。
あなたもセールスする前には相手の感情を高めてあげることが大切だということになります。
例えば、卒業入学シーズンに合わせてビデオカメラの撮影、編集、
ＤＶＤ保存の講習会を開催して、お客さんが「へ～、案外、撮影と
編集は簡単なんだなあ。オリジナルＤＶＤも作れるのか。面白そうだな。」と
「熱く」なってからの新型ビデオカメラやＤＶＤプレーヤーのセールスはしやすいですよね。
家を立てる時の注意点やローンの組み方をプロが講演して、
実際に家を建てて幸せに暮している家族の話を聞かせてあげて、
お客さんが「やっぱり一戸建てはいいなあ。」と「熱く」なったら
建築やリフォームの話はしやすいですよね。
受験に合格した子を持つ親の体験談や苦労話を聞いてもらって、
「ウチも今から真剣に子供の将来を考えて、準備しないといけないなあ。」と
父兄の方が「熱く」なってから塾や家庭教師の必要性を説くことは容易ですよね。
「鉄は熱いうちに打て」とはよく聞く言葉ですが、商売人として覚えておくべきは
「打つ前に、鉄は熱くしろ！」
ということです。